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ゆるくまにあ!

ゆるくまにあ! 《第15話》

JUGEMテーマ:ものがたり


今日は2月3日、節分です。

ウメッピの住む偕楽園には、
めいめい鬼のお面を持参したケルくんたちが集まっていました。
笠間稲荷からやってきたイナリくんも、元気に跳ねまわっています。

「お面で僕のイケメンフェイスが隠れてしまうのは、かなり残念なことクマ」

「おいらはこれ! じゃーん! 兄者が、用意してくれたんだよ!」

「あっ 僕のお面と似てるクマ〜」

ケルくんたちは、はしゃぎながらお面をつけ始めました。


「みんな、本気度が足りないのよ!」

バッグから、ごそごそとお面を取り出して装着するシーちゃん。

「災厄、つまり疫病や災害、全ての不幸の象徴たる鬼を、
全力で追い出し、断固阻止しなければならないのに・・・
そんなお遊戯みたいなお面で臨もうだなんて、甘すぎるわ!!!」 カッ

(え! 怖っ!!!!!)

振り返ったその姿に、戦慄するウメッピ。
節分1.jpg

「シー姐さん、そのお面は
可愛くリボンつけてみても、アウトっす!!」

「私は、何事にも全力で取り組む主義なのよ!!!」 ズイッ

「ひっ!?」

至近距離で凄まれて、震え上がるウメッピ。


「しょうがないわね・・・
・・・じゃあ、こっちにするわ」

シーちゃんは、チラッとケルくんの様子を窺うと
バッグからもう一つのお面を取り出して、付け替えました。

「これでいいわね!」 バーン

(リアルすぎィ!!!)
節分6.jpg

「むむ!? 前が見えないクマ〜」

イナリくんを追いかけて走りながらお面をかぶったケルくんは、
突然、視界が真っ暗になってパニック!

「わっ わっ・・・ うわわ〜!!!」


ドシーン


「いたいクマ〜」

「バカじゃないの!?
お面の目の部分は、ちゃんとくりぬきなさいよ!!」 アチョー!

ザクッ

前が見えず柱にぶつかってひっくり返ったケルくんに、
シーちゃんがチョキで目潰しを食らわせます。

(うわあ・・・)

思わずウメッピは自分の目を押さえますが、
ケルくんはダメージよりも、お面の目の部分があいて嬉しそうです。

(ケル坊・・・ 打たれ強いというか、
ある意味、器が大きいというか、なんというか・・・) ホロリ


諦めて、皆に福豆の入った枡(ます)を配るウメッピ。

「地域によっては、伝統的に大豆じゃなく
殻に入った落花生を撒くところもあるそうだぞ!」

「落ちた豆も、全部食べられてお得クマ〜」


「では、位置について・・・ 始め!!」 ピーヒョロ−

ウメッピの笛の合図で、豆まき大会が始まりました。
節分7.jpg


「さあ! はりきっていくわよ! 鬼は〜外っ!!!」

シーちゃんは、早速枡に手を突っ込むと、美しいフォームで豪快な豆まきを始めました。その堂々たるや、往年の横綱が繰り出す塩まきのような貫禄です。

ズバババババババ

豆をくらったケルくんが、障子ごと庭先にふっとんでいきます。
心なしか嬉しそうです。

「ウフフフフいい気味!!!
せいぜい逃げ惑うがいいわ!!!」 ズバババ

(鬼よりもシー姐さんの方が恐ろしいのは、気のせいだろうか)


キャッキャッ

ガタン! バタン!
ドドドドドドド

(あわわわわ・・・)

偕楽園の、世界文化遺産への登録を目指しているウメッピは
予想外の猛烈な豆まきに、内心ヒヤヒヤで変な汗をかき始めました。

バリーン! ドーン!

(ああっ 貴重な襖絵が・・・!!)

「クマ〜」

「!?」
節分4.jpg

ウメッピが最後に見たのは、
視界いっぱいに迫ってくるケルくんのおしりだったのでした。




   ◆◆◆




「・・・う、 うぅ・・・ いてて」

ハンカチに包まれていたウメッピが目を覚ますと、

目の前に、それは大きな海苔巻きが・・・ もとい、
ちょうどケルくんが、大きな海苔と寿司飯で、恵方巻きにされているところでした。

「邪魔なのよ! 勝手につまみ食いしないでちょうだい!!!」

「わーい、ぐるぐる巻きだああ」

「目が回るクマ〜」


ムギュギュー


すしエンターティナーと、
飾り巻き寿司マスターインストラクターの資格を持つシーちゃんによる、
ピタリと寸分違わぬローリングテクニックで、ケルくんは美しくギュギュッと巻き上げられています。

寿司職人養成学校をトップで卒業したシーちゃん特製の寿司飯は、
味はもちろんのこと、色といいツヤといい、最高の出来です!

「動けないクマ〜」

(ケ、ケル坊---------------------!!)
節分8.jpg

「さて、邪魔者もいなくなったし・・・」

シーちゃんは、太巻きの中でジタバタもがくケルくんを尻目に
色とりどりの美しい恵方巻きを作り始めました。


「ウフフフフ!! 節分って、本当に楽しいわね!!」 ギラッ

もち魔人が、やられたああ!!!」

「すっぱいクマ〜 目がしみるクマ〜」

(オレは一体どうしたら!?)


一方・・・

《皆、楽しそうじゃのう》
節分5.jpg

《今年の恵方は、「東北東」じゃったな・・・ 
ほほ! こりゃあ旨い!!》

ほころび始めた梅の蕾の下で、こっそり拝借してきた恵方巻きを
口いっぱいに頬張って満足気な長老だったのでした。


《第16話へつづく!》


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  • 2014.01.31 Friday
  • 08:00

Comment
はじめまして
お初でブログ
見ました(^-^)おもわず
笑えました~
またきます
  • あみ
  • 2014/02/01 8:43 AM
>あみさん

最後は、みんなで東北東を向いて
シーちゃんの恵方巻きを頬張ったんだクマ〜

ぜひ、また遊びに来てほしいクマ!
  • ケル@ゆるくまにあ!
  • 2014/02/03 8:54 AM
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