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ゆるくまにあ!

【ゆるくまにあ! 《第34話》】

JUGEMテーマ:ものがたり


前回のあらすじ》

笠間稲荷神社のキツネ兄弟から、栗拾いに誘われたケルくんとウメッピ。
兄弟が懸命に作った美味しい栗を、シーちゃんにお裾分けしようと出かけたケルくんたちは、ひょんなことからシーちゃんの家のお留守番をすることに。
シーちゃんが、紙芝居に出かけると聞いて、ウメッピが想像する日本昔話は、なんだか変な方向へ・・・



《「おのれ、私の研究成果を奪い、あまつさえ、このような暴挙まで・・・
 絶対に許さないわ!》

《柿を片手でいとも容易く握りつぶしたシーちゃんは、
早速スマートフォンを取り出すと、LIMEの画面を開き、何かを入力し始めました。 》

(携帯電話が普及してる時代設定なの!?)

サルカニ6.jpg


〜〜 サル兵衛の家 〜〜

《「いやあ、さすがに腹いっぱいだべ!」》

《数時間後、サル兵衛は、柿の食べすぎでぱんぱんに膨らんだおなかで
 重そうにぶんぶんと自宅に帰ってきました。》

《「デスプリン様には、あれだけの柿を献上したんだし、
 不景気とはいえ、今期こそは、ボーナスに期待できそうだべ!」》

(なんだか世知辛い話に・・・)


《「それにしても、
 なんだか今日は、やけに冷えるべ・・・」》

《サル兵衛は、何やら肌を刺すような、
 ピリピリと張り詰めた冷気のようなものを感じて、身震いしました。》

《「うぅ・・・
 ひ、火でも焚いて、温まるとすべえ!」》


 カチカチ・・・ ボッ


《サル兵衛が、囲炉裏に火をくべた、そのときです。》

《「呼ばれて飛び出て、じゃじゃじゃ、
 ど--------------------ん!!!!!」》

(そこは、《じゃーん》だろ!)

ドーン
サルカニ7.jpg

 バッ

《「あっつ!?!!??」》

《栗坊主が飛び出した勢いで、全身に火の粉がかかり、
 慌てて水がめに駆け寄り、蓋を開けるサル兵衛》

(よくやった! イナリの坊主!)



《柄杓で水を浴びようとしたサル兵衛の前に、今度は、
 凛々しくて最高に勇ましい影が立ちふさがります。》

《「悪党、成敗!!!」》

《小さな刀を抜き、チクチクと攻撃を繰り出す蜂蜜梅之進。》

(おお・・・! このシーンは、格好いいな!!)

サルカニ8.jpg


 チク! チク! チクッ!


《「いた・・・くないけど、誰だべ!?!!??」》

《痛みよりも、驚きで後ずさったサル兵衛は、何かを踏みつけ、
 滑って勢いよく転倒してしまいました。》


 ドゥルーン!


《「ギャッ!!??」》

《そこには、眩い後光を放つ、ウンモの精が立っていたのです。》

サルカニ9.jpg

《「ほっほっほ、慌てんぼうじゃのう」》

(糞ジジイめ・・・ 一文字変えてやったことに感謝しつつ、
 早く牛乳屋のツケ払ってけよ!)


《「な、なんだこいつら・・・!!」》

《サル兵衛は、得体の知れない訪問者達による、
 展開の読めない恐怖におそわれ、すっかり戦意喪失です。》

(失礼な! オレの登場シーンは格好よかっただろ!)


《「う、うぅ・・・ ここは、一旦退散だべ!》

《慌てて、家の外に飛び出したサル兵衛の上から・・・》

ゴロゴロゴロ・・・
サルカニ10.jpg


《「や、やめ・・・!」》


 ドシ----------------------------------------------ン!!!!


《「オレモ カキ タベタイ!」》

(もはや誰だよ!)

サルカニ11.jpg

《復讐を誓ったシーちゃんは、LIMEを使って 下僕たち 仲間たちを呼び集めて、
 栗・蜂・糞・臼それぞれに、力を貸してもらったのでした。》


《「つ、つぶれるべ・・・!!!》

《大臼さまの重みで、潰されそうになっていたサル兵衛は、
 先ほども感じた冷気と、何やら恐ろしい音が、こちらに近付いてくるのに気付きました。》


 ジャキ・・・ ジャキ・・・


《「はっ!!!!!」》

(はっ!!!!!)


《現れたのは、鋭利なハサミを手にしたシーかに!》

《サル兵衛が感じていた冷気の正体は、
 怒り狂うシーかにから溢れ出る、殺気だったのです。》


《「さて・・・・・・・・
 青い柿をぶつけたのはこの手で、私の柿を食べたのは、この口かしら?」》

《大きな刈込鋏を光らせながら、
 閻魔大王すら震え上がりそうな形相で、一歩一歩近付いてくるシーかに!》


《このハサミ、昨日手に入れたんだけれど、さぞやよく切れるんでしょうね・・・ 一体どうやって、調理してやろうかしらね・・・・・・・》 

ゴゴゴゴゴゴ
サルカニ12.jpg


 ピー!! ピー!!

「ウアアアァ------------------!!!!」

無題30.jpg

突然の不思議な音に、思わず飛び上がったウメッピでしたが、
気付けば、辺りにはご飯の炊けるいい匂いが漂い、隣には、のんきに居眠りしているケルくんの姿が。


(オ、オレとしたことが、なんと恐ろしい妄想を
 栗拾い・・・じゃなかった、繰り広げてしまったことか)



 ガチャガチャ!


「はっ!!」

「むにゃ! シーちゃんクマ!!!」

そのとき、玄関の鍵を開ける音がして、
ケルくんは、目がうまく開かないまま飛び起きました。


「シーちゃん、おかえりクマ!!」

「ただいま帰ったわよ!
 あらケルくん、寝てたわね! ひどい寝癖よ!!」


紙芝居の読み聞かせから帰ってきたシーちゃんは、
手を洗うと炊飯器を覗き込みました。

「あっ! 炊けたわね、栗ご飯!!」

「へ・・・・・?」

「何ようめぼし! 私の顔に、何か付いてる?」

「な、なんでもないっす!!」

「変なひとね・・・
 さあ、ごはんにしましょう!」

無題31.jpg


シーちゃんの、栗のお礼とは、
その栗を、みんなで美味しく食べること。

不思議な音は、出かける前にセットしておいた炊飯器が
炊き上がりを告げる音だったのです。

「この栗って、僕たちが拾ってきた栗なのかクマ!?」

「早技すぎる・・・」


刈込鋏の恐怖で、ガチガチに固まっていたウメッピも、
美味しそうなご馳走を前にすると、すっかり緊張もほぐれてきた様子です。

「うーん、美味しいクマ〜」

「オレの栗の方が、でかいぞ!!」

「まだまだあるから、たくさん食べてちょうだい!」

3匹は仲良く、旬の栗ご飯を平らげ、
秋の恵みを堪能したのでした。

無題32.jpg


「ふう、食った食った!」

食べ終わった茶碗を抱えて、ぱたぱたと台所へ飛んできたウメッピ。

流しに茶碗を置くと、洗い場の影に何か棒のようなものが
はみ出しているのが見えました。

「なんだ・・・?」


嫌な予感を感じつつも、羽根を伸ばしてそれに触れると・・・


 ゴトッ・・・・・・


(こ、これは・・・ 刈込・・・・)


「見たわね」

振り返ると、扉から半分だけ覗いた、シーちゃんの顔が・・・




 ピー!! ピー!!

「ウアアアァ---------------------------------!?!!?!??」

(なんだ!? 夢か!?)

無題30.jpg

その後、帰ってきたシーちゃんが見たのは、
すごい寝癖のケルくんと、つねりすぎて真っ赤になったほっぺたをおさえて
涙目になったウメッピの姿だったのでした。


(紙芝居編 完)


《第35話へつづく!》

 
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  • 2014.11.07 Friday
  • 08:00

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