食マニア
【怪しげな外観に躊躇うべからず 絶品坦々麺 餃子荘 紅蜥蜴】
JUGEMテーマ:グルメ
「知っているかケル坊! この辺りは、桜新町というんだが、
国民的アニメ『サザエさん』の街としても有名らしい」
世田谷区の一角を、とことこ歩いていたケルくんたち。
夕方とはいえ、季節柄もう外は真っ暗です。
「サザエさん? どうしてクマ?」
「この街に漫画の原作者が居住していたからだそうだ!
作中に出てくる商店『三河屋』は、現在ではセブンイレブンになっているらしい」
「なるほどクマ〜」
今日は、東京にいるウメッピの盆栽友達を訪ねて、はるばるやってきたのですが、ケルくんが駅のホームで立ち食いそばをお代わりしている内に、到着がすっかり遅くなってしまったのです。
「この先ずっと行ったところに住んでいるらしい!
夕食は済ませておくと伝えてあるから、どこかで飯を食ってから、世話になるとしよう」
ケルくんの耳にしがみついたウメッピは、
鳥目でよく見えないながらも、目を凝らして辺りを見回しました。
「それにしても、派手なネオンや騒音もなく、
落ち着いていて、住むには良いところだな!」
「食べ物屋さん、どこにあるのかクマ〜」
「む!! あそこに灯りが見えるぞ!!」

《 紅 蜥 蜴 》
「『紅蜥蜴』・・・?
なんだか暴走族のレディースのような名前だな・・・」
思わず、紅色の特攻服姿のシーちゃんを想像してしまうウメッピ。

「うわあ、中に何かいるクマ!! 怖いクマ!!!」
「落ち着けケル坊! これは作り物だぞ!」

「ここは、どうみても料理屋には見えないが、
どうやら、坦々麺が名物の中華屋らしいな・・・」
「えぇっ!? 怪しい薬のお店とか、
マフィアのアジトとかじゃ、ないのかクマ!?」
(し、しかし・・・
これくらいのことで怯んでいては、漢がすたる!!!)
「よし、入ってみようぜ!!」

「たのもー!」 ドキドキ
(これはまた、すごい色だな・・・)
店内は、緑の壁に赤いテーブルで、独特の雰囲気を放っています。
「イラッシャイマセ! 2階ヘドウゾ!」
「ふむ、主に2階を使っているのか?」 パタパタ

ふうふう言いながら、
かなり急な勾配の、狭い階段を登っていくケルくんたち。

「あっ! 下の階とは、少し雰囲気が違うクマ!」 ホッ
2階は、ピンクを基調とした柔らかい配色の部屋のようです。

「いや、よく見ろ・・・」
「うわっ! このおじさん、一体誰クマ!?」
中華人民共和国の建国の父、毛沢東

「なんだか、落ち着かないな・・・」
「微妙に微笑みながら、すごく凝視してきてるクマ!」
毛沢東の写真の嵐

「メニューデス」
中国人らしい女性の店員さんは、テーブルに近付いてくると
なにやらよいしょとテーブルの上に置きました。
「こっ、これは・・・」
「大きなダンボールクマ!!」
メニューは、大きなダンボールに手書きされたボードを渡される

「僕、表の看板に出ていた、坦々麺にするクマ!」
「ではオレは、餃子荘という店名に期待して
餃子をいただくとするか」
店員さんに注文を済ませたケルくんたちは、
珍しいお店のスタイルに、思わずキョロキョロ。
「それにしても、細長いお店クマ!」
「ネオンが光ってなかったら、気付かなかっただろうな」
1階は厨房、2階がメインフロアで、奥では食器を洗うようだ

「そういえば、この狭い空間でデカイ顔してるコイツは、
一体何なんだ・・・?」

「なんか、扉とかボタンがついているクマ!」

「まさか・・・ 電子レンジか?」
ガタガタガタ・・・・
「む!? 何か動き始めたぞ!!」
チンッ!

「なっ・・・ まさか、本当に電子レンジなのか!?」
ケルくんたちが衝撃を受けている間に、店員さんが機械に近付き、扉を開けて
中に入っていた料理を取り出しました。
「やはり・・・
ここは、レンジで温めた料理を、客に提供する店だったのか・・・」
ウメッピが項垂れていると、再び機械がガタガタと動き始めました。
「ややっ!? 誰も触れていないのに、動き出すとは!?」
店員さんが扉を開けると、空っぽだったはずのそこには、
いつの間にか、ホカホカと湯気をたてる料理が入っていました。
「魔法みたいクマ〜」
「そうか・・・!!
いいかケル坊・・・ 考えられることは、ひとつだ!」
ケルくんの耳に掴まって、キラッと目を光らせるウメッピ。
「これは・・・ 電子レンジではない!!
厨房から、料理を運んできているエレベーターなのではないか!?」
1階の厨房から2階へ、料理が到着する

狭すぎる店内で料理を効率よく運ぶため、給仕用のエレベーターが大活躍

「ドウゾ!」
「わあ! 早いクマ!!」
「注文してから、5分と経っていないぞ!」
餃子荘であるが、1番人気はなんといってもこの坦々麺

「僕の知ってる坦々面とは、なんだかちょっと違う見た目クマ!」
一般的に知られる坦々面とは少し異なる

ケルくんは早速、2種類添えられたレンゲのひとつを取り、スープを一口。
「こ、これは・・・・!!!」
「む、どうしたケル坊!」
絶句したケルくんを見て、ウメッピもレンゲをくちばしに運びました。
「・・・ 胡麻や、ナッツ類の甘みや香ばしさが、辛味を和らげ、濃くクリーミーだが、パクチーが爽やかで、うまい具合に口の中をリフレッシュしてくれているぞ!!」
「ウメさん、食レポーターになれるクマ〜」 ズズーッ
花山椒やパクチー、松の実に赤唐辛子などがトッピングされている

麺は細めの縮れ麺

「おっ! オレの餃子も来たようだな!」
運ばれてきたお皿をみたウメッピは、思わず口をあんぐり。
「こ、これは、春巻きじゃないか!? どういうことだ!?」
餃子は、春巻きに近い棒餃子

「しかし・・・ これはこれで、旨そうだ・・・ どれ」
パクッ
「うっ!? これは、餃子・・・・!!!!」 パクパク
皮はもっちりとして、表面はパリパリで、しっかりと味の付いた餃子である

水餃子

チャーハン

麻婆豆腐

ライスとザーサイは、2階に置いてある

「ふう、食った食った!」
「おなかいっぱいクマ〜!!」
すっかりおなかが膨れ、席を立つケルくんたち。
「それにしても、厨房からエレベーターで料理を運ぶとは、なかなか興味深い! どれ、構造はどのようになっているんだ?」
給仕用エレベーターの扉から、中の様子を伺うウメッピ。
「ん? 暗いぞ??」
ガーッ
「おっ!?」
ガタガタガタ
「!!!!!」
「それで、この間も・・・ あれ? ウメさん?」
振り返って、いつの間にかウメッピがいないことに首を傾げたケルくん。
その頃、エレベーターで厨房に運ばれたウメッピが、中国語が通じずに
わけもわからず働かされていることなど、予想だにしていなかったのでした。
◆◆◆
トカゲばかりが目だっているが、入口扉の上には・・・

なんとも微妙な顔立ちの招き猫

マンホール4個分くらいの幅しかない、細いお店

さらに、マンホール1個分ほどの幅の、頼りない扉から入る

非常にリアルな上に大きい木彫りのトカゲのオブジェは、
近所の子供たちに、非常に恐れられている存在らしい

一度見たら忘れられない衝撃のヴィジュアルと
マンホール4個分の幅という、驚異的な細さの店舗で営業する、
坦々麺が人気の中華料理屋さん
暴走族のレディースもしくはチャイニーズマフィアのような店名や、
外から何も見えず、入ったら無事には出てこられそうな外観な上に、
毛沢東の写真のオンパレードを目にした辺りから、入店したことをやや後悔し始めるが、何を食べても美味しいちゃんとした中華屋さんであり、
東京の坦々麺では、ここが1番というほど、ファンも多い人気店である
入ったら出てこられない感を極限まで増幅させている、リアルで恐ろしいトカゲのオブジェは、恐れ多くも、中国では幸運を運ぶとされ、非常にありがたい存在なのだそうである
【餃子荘 紅蜥蜴 桜新町店 (きょうざそう べにとかげ さくらしんまちてん)】
アクセス:東京都世田谷区新町2丁目4-15
東急田園都市線『桜新町駅』南口から通りを渋谷方向に600mほど
国道246号に合流する少し手前、通り沿いにある
営業時間:11:00〜15:00、17:00〜23:00(L.o.22:00)
定休日:月曜日
TEL:03-3425-2233
http://www.shanghaichicken.jp/benitokage.html
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「知っているかケル坊! この辺りは、桜新町というんだが、
国民的アニメ『サザエさん』の街としても有名らしい」
世田谷区の一角を、とことこ歩いていたケルくんたち。
夕方とはいえ、季節柄もう外は真っ暗です。
「サザエさん? どうしてクマ?」
「この街に漫画の原作者が居住していたからだそうだ!
作中に出てくる商店『三河屋』は、現在ではセブンイレブンになっているらしい」
「なるほどクマ〜」
今日は、東京にいるウメッピの盆栽友達を訪ねて、はるばるやってきたのですが、ケルくんが駅のホームで立ち食いそばをお代わりしている内に、到着がすっかり遅くなってしまったのです。
「この先ずっと行ったところに住んでいるらしい!
夕食は済ませておくと伝えてあるから、どこかで飯を食ってから、世話になるとしよう」
ケルくんの耳にしがみついたウメッピは、
鳥目でよく見えないながらも、目を凝らして辺りを見回しました。
「それにしても、派手なネオンや騒音もなく、
落ち着いていて、住むには良いところだな!」
「食べ物屋さん、どこにあるのかクマ〜」
「む!! あそこに灯りが見えるぞ!!」

《 紅 蜥 蜴 》
「『紅蜥蜴』・・・?
なんだか暴走族のレディースのような名前だな・・・」
思わず、紅色の特攻服姿のシーちゃんを想像してしまうウメッピ。

「うわあ、中に何かいるクマ!! 怖いクマ!!!」
「落ち着けケル坊! これは作り物だぞ!」

「ここは、どうみても料理屋には見えないが、
どうやら、坦々麺が名物の中華屋らしいな・・・」
「えぇっ!? 怪しい薬のお店とか、
マフィアのアジトとかじゃ、ないのかクマ!?」
(し、しかし・・・
これくらいのことで怯んでいては、漢がすたる!!!)
「よし、入ってみようぜ!!」

「たのもー!」 ドキドキ
(これはまた、すごい色だな・・・)
店内は、緑の壁に赤いテーブルで、独特の雰囲気を放っています。
「イラッシャイマセ! 2階ヘドウゾ!」
「ふむ、主に2階を使っているのか?」 パタパタ

ふうふう言いながら、
かなり急な勾配の、狭い階段を登っていくケルくんたち。

「あっ! 下の階とは、少し雰囲気が違うクマ!」 ホッ
2階は、ピンクを基調とした柔らかい配色の部屋のようです。

「いや、よく見ろ・・・」
「うわっ! このおじさん、一体誰クマ!?」
中華人民共和国の建国の父、毛沢東

「なんだか、落ち着かないな・・・」
「微妙に微笑みながら、すごく凝視してきてるクマ!」
毛沢東の写真の嵐

「メニューデス」
中国人らしい女性の店員さんは、テーブルに近付いてくると
なにやらよいしょとテーブルの上に置きました。
「こっ、これは・・・」
「大きなダンボールクマ!!」
メニューは、大きなダンボールに手書きされたボードを渡される

「僕、表の看板に出ていた、坦々麺にするクマ!」
「ではオレは、餃子荘という店名に期待して
餃子をいただくとするか」
店員さんに注文を済ませたケルくんたちは、
珍しいお店のスタイルに、思わずキョロキョロ。
「それにしても、細長いお店クマ!」
「ネオンが光ってなかったら、気付かなかっただろうな」
1階は厨房、2階がメインフロアで、奥では食器を洗うようだ

「そういえば、この狭い空間でデカイ顔してるコイツは、
一体何なんだ・・・?」

「なんか、扉とかボタンがついているクマ!」

「まさか・・・ 電子レンジか?」
ガタガタガタ・・・・
「む!? 何か動き始めたぞ!!」
チンッ!

「なっ・・・ まさか、本当に電子レンジなのか!?」
ケルくんたちが衝撃を受けている間に、店員さんが機械に近付き、扉を開けて
中に入っていた料理を取り出しました。
「やはり・・・
ここは、レンジで温めた料理を、客に提供する店だったのか・・・」
ウメッピが項垂れていると、再び機械がガタガタと動き始めました。
「ややっ!? 誰も触れていないのに、動き出すとは!?」
店員さんが扉を開けると、空っぽだったはずのそこには、
いつの間にか、ホカホカと湯気をたてる料理が入っていました。
「魔法みたいクマ〜」
「そうか・・・!!
いいかケル坊・・・ 考えられることは、ひとつだ!」
ケルくんの耳に掴まって、キラッと目を光らせるウメッピ。
「これは・・・ 電子レンジではない!!
厨房から、料理を運んできているエレベーターなのではないか!?」
1階の厨房から2階へ、料理が到着する

狭すぎる店内で料理を効率よく運ぶため、給仕用のエレベーターが大活躍

「ドウゾ!」
「わあ! 早いクマ!!」
「注文してから、5分と経っていないぞ!」
餃子荘であるが、1番人気はなんといってもこの坦々麺

「僕の知ってる坦々面とは、なんだかちょっと違う見た目クマ!」
一般的に知られる坦々面とは少し異なる

ケルくんは早速、2種類添えられたレンゲのひとつを取り、スープを一口。
「こ、これは・・・・!!!」
「む、どうしたケル坊!」
絶句したケルくんを見て、ウメッピもレンゲをくちばしに運びました。
「・・・ 胡麻や、ナッツ類の甘みや香ばしさが、辛味を和らげ、濃くクリーミーだが、パクチーが爽やかで、うまい具合に口の中をリフレッシュしてくれているぞ!!」
「ウメさん、食レポーターになれるクマ〜」 ズズーッ
花山椒やパクチー、松の実に赤唐辛子などがトッピングされている

麺は細めの縮れ麺

「おっ! オレの餃子も来たようだな!」
運ばれてきたお皿をみたウメッピは、思わず口をあんぐり。
「こ、これは、春巻きじゃないか!? どういうことだ!?」
餃子は、春巻きに近い棒餃子

「しかし・・・ これはこれで、旨そうだ・・・ どれ」
パクッ
「うっ!? これは、餃子・・・・!!!!」 パクパク
皮はもっちりとして、表面はパリパリで、しっかりと味の付いた餃子である

水餃子

チャーハン

麻婆豆腐

ライスとザーサイは、2階に置いてある

「ふう、食った食った!」
「おなかいっぱいクマ〜!!」
すっかりおなかが膨れ、席を立つケルくんたち。
「それにしても、厨房からエレベーターで料理を運ぶとは、なかなか興味深い! どれ、構造はどのようになっているんだ?」
給仕用エレベーターの扉から、中の様子を伺うウメッピ。
「ん? 暗いぞ??」
ガーッ
「おっ!?」
ガタガタガタ
「!!!!!」
「それで、この間も・・・ あれ? ウメさん?」
振り返って、いつの間にかウメッピがいないことに首を傾げたケルくん。
その頃、エレベーターで厨房に運ばれたウメッピが、中国語が通じずに
わけもわからず働かされていることなど、予想だにしていなかったのでした。
◆◆◆
トカゲばかりが目だっているが、入口扉の上には・・・

なんとも微妙な顔立ちの招き猫

マンホール4個分くらいの幅しかない、細いお店

さらに、マンホール1個分ほどの幅の、頼りない扉から入る

非常にリアルな上に大きい木彫りのトカゲのオブジェは、
近所の子供たちに、非常に恐れられている存在らしい

一度見たら忘れられない衝撃のヴィジュアルと
マンホール4個分の幅という、驚異的な細さの店舗で営業する、
坦々麺が人気の中華料理屋さん
暴走族のレディースもしくはチャイニーズマフィアのような店名や、
外から何も見えず、入ったら無事には出てこられそうな外観な上に、
毛沢東の写真のオンパレードを目にした辺りから、入店したことをやや後悔し始めるが、何を食べても美味しいちゃんとした中華屋さんであり、
東京の坦々麺では、ここが1番というほど、ファンも多い人気店である
入ったら出てこられない感を極限まで増幅させている、リアルで恐ろしいトカゲのオブジェは、恐れ多くも、中国では幸運を運ぶとされ、非常にありがたい存在なのだそうである
【餃子荘 紅蜥蜴 桜新町店 (きょうざそう べにとかげ さくらしんまちてん)】
アクセス:東京都世田谷区新町2丁目4-15
東急田園都市線『桜新町駅』南口から通りを渋谷方向に600mほど
国道246号に合流する少し手前、通り沿いにある
営業時間:11:00〜15:00、17:00〜23:00(L.o.22:00)
定休日:月曜日
TEL:03-3425-2233
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- 2014.12.01 Monday
- 08:00