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食マニア

【ラーメン一杯250円!昭和35年創業の老舗 中華そば すずき】

JUGEMテーマ:グルメ


《 前回のあらすじ 》

今日はひとりごはんの日なのに、ケルくんのお財布には、たった280円!
転がる十円玉を追いかけて、雷神さまの神社に迷い込んだケルくん。
境内で、ありがたい砂の山や、ありがたいカエルさんたちに出会ったりしながらも、美味しいものを食べられるように、と祈願して神社を出てみると、元来た方向に、なにやら人だかりが・・・?



「あっ! みんな、建物の中に入っていったクマ!」

ケルくんは、車が途切れたのを確認すると、急いで
トットコと道路を渡りました。

別雷神社40.jpg

「うーん?
 ここは、一体何のお店なのかクマ?」

建物の前に到着したケルくんでしたが、
店名などが何も書いていない店先に、思わず首を傾げました。


様子を見ていると今度は、何人かの人がドヤドヤと建物から出てきます。
そのくぐった暖簾を見て、ケルくんはポンを手を打ちました。

「中華! ここは、美味しい中華のお店だったかクマ!」

ケルくんは、大喜びで暖簾の下をくぐりました。

すずきや2.jpg


 ジッ・・・


「!!!!」

入ってきたケルくんを一斉に見上げるお客さんたち。
手元には、ホカホカと湯気をたてるどんぶり。

店内は、8畳ほどのスペースで、小さなテーブルが4つ並んでいて、
醤油のいい匂いが漂っています。

ケルくんの姿を確認すると、お客さんたちは再び視線を丼に落とし
ラーメンをすすり始めました。


「なるほど!
 ここは、ラーメン屋さんだったかクマ!!」

ポスターや扇風機など、昭和を感じる店内
すずきや3.jpg

先ほど出て行ったグループが座っていたのか、
4つのうち、1つテーブルが空いているのを見つけたケルくん。

「ラッキークマ!! 座っちゃうクマ!!!」

すずきや4.jpg

270円を握り締めたまま、お金が足りるか不安になったケルくんでしたが、
そこは腐ってもハタラクマの端くれ・・・

足りない部分は働いて返そうと決意して、壁のメニューを見たケルくんは、
ごしごしと目を擦って、再度目を見開きました。

すずきや5.jpg

「に・・・・・・ 250円!?」

¥250 の前に、小さな「1」があるのではないかと、目を丸くしたり細めたりして、何度も確認したケルくんでしたが、どうやら本当に250円のようです。

「も、ものすごく小さなラーメンなのかクマ・・・?」

炒飯も餃子もライスもなし! 醤油ラーメンとチャーシューのみという潔さ
すずきや6.jpg

ドキドキしながら店員さんが来るのを待っていたケルくんでしたが、
しばらく待っても、お冷もおしぼりも来ないし、店員さんも来てくれません。

「こ、これは・・・
 何か、秘密のやり方があるに違いないクマ!!」

閃いたケルくんは、他のお客さんの様子をじっと伺い、真似をしてみることにしました。

テーブルの上には、割り箸とコショウ
すずきや7.jpg

ケルくんが観察していると、新しく入ってきたおじさんが、ケルくんの隣のイスに新聞を置くと、厨房を覗き込んで「ラーメンひとつね!」と声をかけて戻ってきました。

イスに座って新聞を読み始めたおじさんの隣で、目を輝かせるケルくん。

「なるほどクマ〜!
 自分から、注文を伝えに行くんだクマ!!」


ぴょん、と丸イスから飛び降りたケルくんは、
店内の奥にある厨房を覗き込むと・・・


「ラーメンひとつ、お願いしますクマ!!」

「はいよ!!」

無事注文できたことにホッと胸を撫で下ろし、席に戻るケルくん。

すずきや8.jpg

さらにおじさんを観察するケルくんは、
眉根に皺を寄せながら赤鉛筆で新聞に丸をつけるおじさんの、ついた肘のあたりに、小銭が用意されているのを発見!

やはりどう見ても、250円・・・

ここでは、ラーメンを食べても、
財布の中に、あと20円も余るというのです。


ケルくんも、おじさんにならって250円を逆三角形に配置すると、
テーブルの上に置きました。

すずきや9.jpg

隣のおじさんの真似をして、眉間に皺を寄せたり肘をついたりしている内に、
おばちゃんがお盆にラーメンを2つ載せてやってきました。

テーブルに置かれたラーメンと引き換えに、
おばちゃんに小銭を渡すおじさん。

ケルくんの目の前にも置かれたラーメン。
ドキドキしながら、おばちゃんに250円を渡すケルくん。


(こ、これが・・・ 250円の、ラーメン!!!!)

醤油の角がかなり強めに立ったスープ
トッピングは海苔、ナルト、メンマ、チャーシュー、みじん切りの生玉ねぎ

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ケルくんは、テーブルに置かれていた割り箸を取って割ると、
震えるお箸で麺を掬い上げました。

麺は中細でやや縮れており、やわらかめ
すずきや11.jpg

ラーメンには、バラチャーシューが1枚トッピング
すずきや12.jpg

「すごい! ぷるぷるだクマ〜!!」

すずきや13.jpg

チャーシューを舌の上で転がしながらケルくんは、
以前、貧乏ひとりごはんの時に飛び込んだ、『幸楽苑』の中華そばを思い出していました。

すずきや14.jpg

すずきや15.jpg

すずきや16.jpg

すずきや17.jpg

「あの幸楽苑の中華そばでさえ、313円もするというのに・・・
 これはきっと、雷神さまの御利益に違いないクマ〜!!」

レンゲがないため、直接丼を持ち上げてズズーッとスープを飲み、ケルくんはご満悦です。

しかし、再び丼を降ろしたとき、ケルくんの視界に入ってきたのは・・・


ドドーン!!
すずきや18.jpg

「す、すごいボリュームだクマ! あれがチャーシューメン!!!」

麺を覆い尽くすほどのチャーシューは、
隣のテーブルの男の子の口の中へ、どんどん運ばれていきます。

「あのチャーシューメンが、400円しないだなんて・・・
 ここは一体、どうなっているんだクマ!?」

チャーシューメンは、お昼前にはもう売り切れてしまう
すずきや19.jpg

残りのラーメンに、テーブルのコショウを投入したケルくんは、
ふと顔をあげて窓の外を見ました。

「そういえば、さっきから随分と人が通っていくような・・・」

そこの窓は、通りに面したものではなく、隣のクリーニング屋さんとの隙間にあるのですが、それにしてはたくさんの人が通っていきます。

すずきや20.jpg

「ごちそうさまクマ!!!」

スープを飲み干して、すっかり温まったケルくんは、隣のおじさんにならって
空になったどんぶりを厨房に返すと、お店の外から見てみることにしました。


「一体、どこに通じているんだクマ?」 ヒョイッ

すずきや21.jpg

覗き込むと、たくさんの靴が脱ぎ捨てられています。

気になって仕方がないケルくんは、ちょうどまた通路にやってきたお兄さんを
呼び止めて、訊いてみることにしました。


「この先には、一体何があるのかクマ?」

細い通路の先は、座敷にあがれるようになっている
すずきや22.jpg

「ああ、この先? あそこから上がると座敷の席があるんだけど、
 すずきやの常連は、並んだり表に座らないで、最初からそこに行くんだよ」

「えぇっ!!! 常連専用の席があるクマ!!???」

驚愕の事実に、震えるケルくん。

すずきや23.jpg

通路の先で靴を脱ぎ座敷に上がるお兄さんを、
手元に残った20円を握り締めたまま羨望の眼差しで見送ったケルくんは、

たくさん働いてこの通路を歩き、今度は座敷で再びラーメンをすするのだと、
スープよりも熱い決意を胸にしまったのでした。


 ◆◆◆


昭和35年から作り続けた中華そばは、水戸市民のソウフルード的存在
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注文するときには、自ら厨房を覗き込み行う
すずきや25.jpg

常連のみが座れるという、奥の座敷
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看板はないが、人の出入りが激しいので、簡単に見つけられる
すずきや27.jpg

駐車場は道路の反対側にある(赤い部分)
すずきや28.jpg

道路の反対側にある、白い建物の脇の道を入り
すずきや29.jpg

すぐのところが駐車場である(白い車が停めている所と、その向かい)
すずきや30.jpg

バイクや自転車は、お店の前のスペースに停めているようだ
夕方には、学生の自転車や原付などでいっぱいになる

すずきや31.jpg


大工町の交差点から歩いて2分ほどのところにある
こじんまりとした老舗ラーメン店

震災後、しばらく休業していたが再開

昭和35年(1960年)に創業して以来、
『すずき』『すずきや』などと呼ばれ、親しまれている


メニューはラーメンとチャーシューメンのみ
あとは大盛りかどうか(+50円)である

昔ながらの醤油ラーメンで、麺はやわらかめ
人気のチャーシューメンは、早い段階で売り切れてしまう


非常に地味な外観だが、実は、茨城のラーメン好きなら
知らない人はいないほどの有名店であり、
スープが売り切れて閉店するまで、客足が途切れることはない

水戸の醤油ラーメンは、生玉ねぎをのせるお店が多いらしく
その起源が、すずきであるともいわれ
『すずきインスパイア』などという言葉が使われることもあるようだ


常連になると、奥の座敷を使うことができる
常連か否かの判断基準は正直不明だが、座敷に座る人の多くは
『一緒に行った人に連れてきてもらった』ようである

注文を取りに来ない、ラーメンと料金を交換、
お冷やおしぼりやレンゲがない、少ないテーブル数で相席が当たり前など、
暗黙の了解ともいうべき独特のシステムがあるため、
初めての来店の場合は困惑する場合が多いが、慣れれば快適である

隣接する駐車場はないが、
道路の反対側の奥に、何台分か駐車場を設けてある



【中華そば すずき (ちゅうかそば すずき)】

アクセス:茨城県水戸市大工町1-1-12
大工町の交差点から2分ほど
神社『別雷皇太神』の向かいにある

営業時間:11:00〜売り切れるまで

定休日:日曜日

TEL:非公開
HP:なし


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  • 2015.01.30 Friday
  • 08:00

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