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ゆるくまにあ!

ゆるくまにあ! 《第38話》

JUGEMテーマ:ものがたり


「ウァァアアアアーン!! ウァァアアーン!!!」

「ケル坊・・・ 元気出せよ!
 ばれんたいんは、また来年もあるだろ!」

2月に入り、街はもうすっかりバレンタインムードで染まっているのに、
チョコ売り場の前で号泣するクマが一匹。

「364日ずっと待ち続けてきたのに、あんまりクマァァー!!!」


王室御用達ショコラティエでもあるシーちゃんのチョコは、今年も大人気!
あらゆる国からの大量受注を一人で捌くため、毎日大忙しなのです。

「シー姐さんだって、別にケル坊のことが嫌いだから
 でーとの誘いを断った、ってわけじゃねえだろ!」

「おのれぇぇぇ
 カップルよ、滅びれ!!!」 カッ

(滅びよ、だろ!!!)

こうしてバレンタインデーを男同士で過ごすことになったモテないメンズ、
略してモテんズとなったケルくんたちは、
自らチョコレートを作り出すべく、立ち上がったのでした。

チョコ作り1.jpg


 ◆◆◆


「いいかケル坊!!
 チョコレートは、この《かかおぽっど》と呼ばれる、
 あまり市場には出回らない、かかおの実からできるらしい!!」

「あっ!! それなら、確かハタラク谷に、たくさん生えてるクマ!!」

(ハタラク谷すげえな!)

チョコ作り2.jpg

「採ってきたクマ〜!!」 バラバラ

「よ、よーし! 早速割ってみるぞ!」



 パカッ



「!?」

カカオの実を割ると、厚い皮の内側には
少しねっとりした白い果肉がたっぷり詰まっていました。

「すごいクマ〜!!」

チョコ作り3.jpg

「もしかして、これがチョコの味なのかクマ?」 パクッ

「ど、どんな味だ・・・?」 ドキドキ

チョコ作り4.jpg

「・・・!! これは、甘酸っぱくて美味しいクマ!
 マンゴスチンとかライチみたいな味がするクマ!!」

「むう、可食部は少ないが、確かに甘くて柔らかく美味い果実だな!
 知られていないのが不思議なくらいだ!」


「この実をどうやってチョコにするのかクマ?」

「えーとだな・・・ なになに?
 白い果肉ごと種を取り出し、バナナの葉に包んで1週間発酵させ、
 かかお豆と呼ばれる種だけの状態になった後、天日干し・・・」


「えっ! 1週間も・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」





「み、見ろケル坊!umezonのネット通販お急ぎ便で買ってきたぞ!
 これが、真のチョコレートの材料、《かかお豆》だああ!!」 ハァハァ

「わあ、アーモンドみたいクマ!!」

チョコ作り5.jpg

「まずは、カカオ豆の洗浄からだ!!
 水が濁らなくなるまで、何度も水を入れ替えながら洗って、水気を拭き取る!!」

「わかったクマ〜」 ジャバー

「うわあああああ!!排水溝に全部流す気か」

チョコ作り6.jpg

「次は、焙煎だな!フライパンに入れて弱火で、
 豆がパリッと割れるくらいになるまでじっくりと炒るぞ!」

「任せるクマ〜!」 ゴォォォ ゴリゴリ

「なんか平和じゃない音がしてるぞ!?」

チョコ作り7.jpg

「焙煎が済んだら、殻や胚芽を取り除くぞ!」

「アチチクマ!!」

チョコ作り8.jpg

「次は、粉砕だ!
 すり鉢で、豆を砕いていくらしい!」

チョコ作り9.jpg

「このくらいかクマ?」 ゴリリゴリリ

「これがチョコレートになるんだぜ?
 もっと細かく根気強く磨り潰すぞ!!」

チョコ作り10.jpg

「香ばしい匂いがしてるクマ〜」

「食べても、まだ甘くないぞ!」

チョコ作り11.jpg

「細かくなってくるまで、ひたすら磨り潰す作業だ!
 えーと、5、6時間はかかるらしい・・・」

「Zzz・・・」

チョコ作り12.jpg

「だんだんツヤが出てきたな!
 これは、種子に含まれる油分によるものだな」

「だんだん美味しそうになってきたクマ〜」

「粉糖、スキムミルク、ココアバターを加えてさらに混ぜるぞ!」

チョコ作り13.jpg

「お湯を使うのかクマ?」

「うむ、湯煎をしながらじっくりとなめらかに練り上げるそうだ」

チョコ作り14.jpg

「すごい! ツヤツヤになってきたクマ!!」

「実際のチョコレートは、5日ほど練りこむらしいが、
 手作りの場合は数時間でいいらしい」

チョコ作り15.jpg

「いい匂いクマ〜!」

「後は、好みの型に流し込んで冷やし固めれば、完成だな!!」

チョコ作り16.jpg


「・・・・のはず、なんだが・・・・・・・・・」

作業中の手元に、視線を戻すウメッピ。


「なんかヤバイものが生まれてるじゃねえか!!
 何だ、この緑色の物体は・・・」

「すごいクマ!! ネチョネチョしてるクマ!!」

「あの茶色の極みの原料から、
 どうやったらこんな色になるんだよ!!!」

チョコ作り17.jpg

「と、とりあえず、型に流してみるぞ・・・」

「楽しみクマ〜」 ネローン ネロロロ

(すげえ弾力だな!)


「チョコ(?)が固まるまで、飯でも食いに行くか!」

「やったクマ〜!!
僕、オムカレーパスタ肉丼ガチ盛りスペシャルが食べたいクマ!!」


ぴょんぴょんと大喜びで部屋から出ていったケルくんは、
同時に入れ替わるようにして、何者かが部屋に忍び込んだことに、気付くこともなく・・・




〜〜 数時間後 〜〜


「よ、よし・・・ 取り出すぞ!!」

冷蔵庫から取り出したチョコ型のシリコントレーを手に、思わず深呼吸するケルくんとウメッピ。




 コ ロ ッ ・・・・




「!!??!?」

チョコ作り18.jpg

「こ、これは・・・!?」

「すごいクマ! 完璧な出来上がりクマ〜!!!」

「あのス●イムチョコ(?)が、こんな上質なチョコレートに・・・」

「天才すぎるクマ〜!!!」


デロデロした緑色のス●イム状だったチョコは、
いつの間にか、美しいバラのチョコに変身していました。

おまけに、先ほどまで感じなかった、奥深く芳醇な香りまで纏っています。


「どれどれ・・・ 旨ァァアアアア!!!」

「旨ァァァアアアア!!!!」


チョコの、とろけるようなあまりの美味しさに、
ケルくんたちのほっぺたは、今にも落っこちてしまいそうです。

「これは、シーちゃんのチョコに匹敵する美味しさクマ〜!!」

「やはり、原材料から手作りすると違うな!!」

チョコ作り19.jpg


「僕、カリスマイケメンショコラティエとして、超有名人に
 なっちゃったらどうしようかクマ〜」

「罪なオレ様の、類まれなる才能が、またひとつ目覚めてしまったか・・・」

「モテんズになってよかった!!」

「よかった!!!」


天才ショコラティエとして、今後の身の振り方をどうするか
各々イメージを膨らませ始めたケルくんとウメッピは、

冷蔵庫のチョコが、実は、忙しい合間をぬって様子を見ていたシーちゃんが
見かねてすり替えた特製チョコだったとは、さっぱり知る由もなかったのでした。



《第39話へつづく!》



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  • 2015.02.06 Friday
  • 08:00

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