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ゆるくまにあ!

ゆるくまにあ! 《第47話》

JUGEMテーマ:ものがたり


「大分高いところまで、登ってきたクマ〜」 トコトコ

「天気もいいし、空気もうまい!!
 最高の茸狩り日和だな!!!」 パタパタ

「きのこご飯、きのこのお味噌汁、きのこのホイル焼き・・・」 ジュルリ

「今日の晩飯が楽しみだな!!」


食欲の秋! シーちゃんに美味しいきのこ料理を作ってもらおうと、
意気揚々と、きのこ狩りに出かけたケルくんとウメッピ。

極上のきのこを求めて、足腰の疲れもなんとやら、
どんどん山を登っていきます。

きのこ狩り1.jpg

「ケル坊! 噂によると、この先少し行ったところが、
 毎年、茸がたくさん目撃されている場所のようだぞ!!」

「楽しみクマ!!」 フン!フン!

鼻息も荒く、さらに山道を登っていくケルくん。

きのこ狩り2.jpg

「なんだか、ありそうな雰囲気クマ・・・!」

「茸は木に生えるからな、根元あたりをよく探すんだぞ!」


「木の根元、木の根元・・・
 あっ!!! あった!!!! きのこ!!!」 パァァ

きのこ狩り3.jpg

見ると、落ち葉や倒木の窪みに隠れるように、
丸いきのこがたくさん生えています。

「ここにも! あっ! あそこにも!!!」 ヒョイヒョイ

きのこ狩り4.jpg

「ふふふ甘いな・・・ 見てみろケル坊!
 オレ様は、こんなに大きな茸を見つけたぞ!!」 ドヤア

きのこ狩り5.jpg

「どれどれ・・・・ うわああああ!!」

「なんだ? 上に何か・・・
 うおおおおおおお!!!!」

きのこ狩り6.jpg

「これは凄いぞ!」 ポイ

「楽しいクマ〜!」 ポイポイ

ケルくんとウメッピは夢中になって、
あちこちのきのこを採ってはカゴへポイ!


「むむう・・・ 採れるには採れたが、
 この辺りの茸は、もう既に採り尽くしたようだな」

「きのこフルコースには、まだちょっと足りないクマ・・・」

きのこ狩り7.jpg

「もっと登れば、もっとたくさん
 きのこが生えているに違いないクマ〜」 トコトコ

「待てケル坊! そっちには何やら
 立ち入り禁止の札が下がっているぞ!!」

きのこ狩り8.jpg

「立ち入り禁止と言われると、妙に入りたくなるクマ!」

「どんな危険が潜んでいるか、わからねぇ・・・
 やめた方がいいぞ!!」

きのこ狩り9.jpg

「でも、誰も入ってこないってことは、
 美味しいきのこが、手付かずで残っているってことクマ!?」 キラキラ

「むむ、確かにそれは、そうだが・・・」

「レッツゴークマ!! ひとりじめクマァ!!」 トコトコ

「お、おい!!! 引っ張るんじゃねえ!!
 何か出ても、知らないからな!!!」 バタバタ

きのこ狩り10.jpg

 ガサ・・・


「きのこ! どこクマ!!」


 ガサガサ・・・


「な、なあケル坊・・・
 さっきから、変な音がしているような・・・」



 ガサッ・・・


 ガサガサ・・・   ガサッ!!!

きのこ狩り11.jpg


 ドスン!


「いたた・・・ 茂みから何か出てき・・・



ぎゃああぁぁぁああああ!!!????」

「ひえええぇぇぇええええ!!!???」

きのこ狩り12.jpg

「く、熊だあああ!!!」

「いやだクマァァー!!
 食べられちゃうクマァァァー!!!」 アァァ

「ケル坊、早く逃げ・・・・」

きのこ狩り13.jpg

(ややっ? 待てよ?
 さっきの悲鳴はオレじゃないぞ)


「あ、あのぉ・・・・・・・・」 モジモジ

「わわわ、警告を無視したバチが当たったクマァ
 食べないでくださいクマ〜!!!」 ブルブル


「た、たた食べるなんて、めっそうもない!!!
 自分、甘党ですし・・・ あの看板や札は、自分が立てたんです!!」

「エッ!!??」

「みなさんが楽しそうだったので、つい近付いてしまって・・・
 お怪我はされてませんか・・・?」


「な、何だ? 意外と礼儀正しいヒグマだな・・・」

(そういや完全に忘れていたが、ケル坊も熊?だったよな・・・)

きのこ狩り14.jpg

「自分で札を立てただと?
 何故、そんなことをする必要があるんだ!!」


「自分、怖がりですし・・・
 出会ったひとは、なぜかみんな自分のことを怖がりますし、辛くて・・・」

「・・・なるほど、他人と接触して互いが傷付かないように
 孤独に過ごしているのだな・・・」

「体が大きくて、顔が怖いからかクマ〜」

きのこ狩り15.jpg

「そうだクマ! これを着るといいクマ!!!」 ゴソゴソ

「何だ? 文字入りTシャツじゃねえか!
 《キレてないですよ》・・・?」

きのこ狩り20.jpg

「シーちゃんにプレゼントするつもりだったけど、あげるクマ!!」

「わあすごい!! いいんですか!!!
 これで、ちょっと強面の自分でも、誤解されずに済みますね!!!」

(ちょっとか・・・?)

「早速着てみます!!」 バッ



「うーん、なかなかスタイリッシュで
 タイトな服ですねえ・・・」 ググ・・・グ・・・


「・・・ケル坊、あの服って、こんな
 れすりんぐの服みたいな形だったか・・・?」

「もはや伸びきって、ヒモみたいになってるクマ・・・」

「《キレてない》というより、着れてないな・・・」



「腕が、あとちょっと・・・」


 ビ・・・ ビビィ・・・



「あっ・・・?」 ムキッ



 バツーン!!

きのこ狩り17.jpg


「ああっ!!!??
 せっかくのシャツが、ただの布きれに・・・!!!」

(北●の拳か!?)



「ちょっと小さかったクマ? ごめんクマ・・・」

「いいんです・・・
 ああ、初めてのプレゼントだったのになあ」 シュン

千切れ飛んだTシャツの布きれをかき集めて、
ヒグマはため息をつきました。


「これさえ着れば、自分も友達たくさんできて、人気者になれるなんて
 努力もせず、甘ったれた考えでした・・・」

(ヒグマ・・・・・・・)


「束の間の夢を、ありがとうございました! 次は自分、お笑いの勉強をしてみます! あ・・・ これは、ほんのお礼の気持ちです」

「うわあ・・・! きのこがたくさんクマ!!!」 キラキラ

「こいつは極上だ!!!」 ウヒョォ

きのこ狩り18.jpg


「また、遊びにきてくださいね〜!!!」 ブン!ブン!


「見ろケル坊! あいつ、あんな遠くから
 まだ手を振っているぞ!!」

「今度来るときは、ちゃんと着られるように
 もっと大きなTシャツを持ってきてあげようクマ!」

(おっ!! ケル坊が珍しく・・・)

「お返しは、マツタケがいいクマ〜」 ジュル

(食い物目当てかよ!!!)


思わぬ出会いで、美味しいきのこをたくさんゲットしたケルくんたちは、
千切れた布きれを大事そうに抱きしめながら手を振るヒグマに、手を振り返しながら、ホクホク顔でシーちゃんの待つ麓へと降りていったのでした。


《第48話へつづく!》



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  • 2015.11.06 Friday
  • 08:00

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