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w closet×JUGEM

食マニア

【コンテストで腕を磨き続けるパティシエたちの店 フランス菓子工房 パティスリーKOSAI】

JUGEMテーマ:スイーツ


「この美しい巻き具合・・・ 輝く純白の頂!
 何度見ても、惚れ惚れクマ〜!」

「220円さえあれば、コンビニエンスストアで何時でも
 この幸せが買えるとは、全くいい時代になったもんだぜ!」

日曜日の昼下がり、パッチワーク講座を終えて、偕楽園に戻る途中の
ケルくんたちは、コンビニに寄ってひとやすみ中のようです。

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「さすがに少し寒いが、旨いものは旨いだろ!! いいかケル坊・・・
 寒いからと安易に温かい肉まんを選ばず、すといっくに己を貫く!
 これぞ侍魂だぜ!!」

「ソフトクリームを食べ歩きするなんて、シティボーイみたいで
 なんだかカッコイイクマ!!」

「何! してぃーぼーいだと!?」

ソフトクリームを頬張りながら、再び歩き始めたケルくんたちの目に、
何やら不思議な建物が飛び込んできました。

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「む、なんだ? ここは・・・」

「少し変わったお家かクマ?」

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「ふぁくとりー・・・ って、
 確か《工場》の意味だったよな!!」

(おっと、オレ様の知性が溢れ出してしまったか・・・
 『梅の妖精でもわかる!らくらく★英会話』の成果だな!) ドヤァ

コーンだけになったソフトクリームを抱えながら、
小さな胸を張るウメッピ。

「えぇっ! ここは、何かの工場なのかクマ?」

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「あの青い扉が入口か?」

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「なんだか、卵みたいな絵が描いてあるクマ」

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入口には、アヒルやクマの可愛いオブジェが飾られている
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「一体、何を作っている工場なのかクマ〜」

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「コ、サイ・・・?」

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「あっ! 《フランス菓子工房》って書いてあるクマ!」

看板もカントリー調
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少し開いた窓から覗いてみると、
白い帽子をかぶった人たちが、何か作業しているのが見えました。

「わあ! 美味しいものかクマ?」

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「ケル坊! ここはどうやら、ケーキ屋のようだぞ!」

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「やったクマ〜! 入ろうクマ〜!」

ぴょんぴょこぴょーんと短い足で、階段を駆け上がるケルくん。

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「たのもー!!」


 ガチャッ

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「うわあ・・・!!!」

青い扉を開けて中に入ったケルくんは、
視界いっぱいに並べられたお菓子に、目を輝かせました。

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焼き菓子の並べられた棚の向こうでは、
先ほどケルくんが覗いた白い帽子のシェフが、何やら真剣に作業中です。

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「なんだ? それは一体、何をしているんだ?」

間近で覗き込んで、興味津々なウメッピ。

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マドレーヌやサブレ、フィナンシェにパウンドケーキなど
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コサイ自慢の焼き菓子が並ぶ
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「あれもお菓子、これもお菓子クマ〜!」

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店内中央には、チョコレート菓子類が並ぶ
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KOSAIは、オシャレな一軒家のパティスリーである
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毎年人気の《ザ。ショコラ》は、アーモンド入りの焼きチョコを
ミルクチョコレートでコーティングした一品で、リピーターも多い

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荷台に積まれた《カレショコラ》は、
カリカリのキャラメルアーモンドをチョコで包み
シナモンと黒胡椒を効かせた、スパイシーな一品

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「塩まで売ってるなんて、
 変わったお菓子屋さんクマ〜」

コサイのスイーツにも使われている、フランス産の天日塩も販売
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「こっちには、レンガなんてものも売ってるぞ!!」

レモンゼスト(皮)入りのピンクのグラスをコーティングした
オレンジゼスト入りの爽やかなパウンドケーキ

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「お花が飾ってあって、とっても可愛いクマ〜」

ギフトに最適な、焼き菓子詰め合わせ《ケルン》
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「なんだ、オレ様の育てた梅を使用するとは、
 ここの菓子職人は、なかなかよくわかっているようだな・・・!!」

梅を使ったチョコレートを見つけたウメッピは、鼻高々です。

《偕楽園の梅チョコ》は、梅フレークとココナッツを使用し
韃靼そばの実を飾った、サクサクと軽いチョコレートである

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「食べ物じゃないものも売ってるクマ?
 これは一体何かクマ?」

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ケーキに刺して使う飾り『ジュエリーピック』
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「なんだか、キラキラして綺麗クマ〜」

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心ゆくまで梅チョコを眺めたウメッピは、店の奥の方へ。

「こっちの方には一体、何があるんだ?」

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パティスリーの手作りジャムも販売
《マンゴー&オレンジ&キュウイ》《ルバーブ&バナナ&オレンジ》
《紅茶ミルク》、中には《トマト&バニラ》などの変り種も

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「こっちのチョコも美味しそうクマ〜!」

マカロンや生チョコなど、要冷蔵のお菓子
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種類豊富なリボンなどを用いて、素敵なラッピングを施してくれる
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店内をぐるりと周った2匹は、ついに、正面のショーケースの前にやってきました。

ケースの中には、色とりどりのケーキがずらり!
中には、既に空っぽになって、売り切れているトレーも・・・

「おおお、スゲー!!!」

「キ●ィちゃんのケーキがあるクマ〜!!!」

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ハート型のケーキや
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ホールケーキ、苺ののったケーキ
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フルーツたっぷりの贅沢なタルト
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洋梨やマンゴー、栗など素材を活かしたケーキなど
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ショーケースの上には、見るからに香ばしくこんがりとしたお菓子や
クロワッサンが置いてあります。

「バターのいい匂いクマ〜」

フランス菓子《ガロット・デ・ロワ》は、
パイ生地にアーモンドクリームを詰めて焼いたもの
紙で作った王冠を載せたり、フェーブと呼ばれる陶器の人形を入れて、幸運を占う
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バターの香り豊かな、サクサクのクロワッサンも販売
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「こんなにたくさんあったら、どれから買ったらいいか
 悩んじゃうクマ〜」

「とりあえず、梅チョコは買うだろ!」

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隣のショーケースには、《チーズスフレ》など、
ギフトにピッタリな箱入り商品が並ぶ

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レジに置かれた画面に映るスライドショーを
じっと見るケルくんとウメッピ。

「お芋に、焼き栗! 美味しそうクマ〜」

地元茨城の特産品、さつま芋や栗を活かしたお菓子も販売
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「こ・・・ この魚、飴細工でできているだと!?
 こいつはなかなかの職人魂だな!!」

オーナーシェフ小齊俊史さんと、KOSAIのパティシエさんたち
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「買ったケーキやお菓子は、店内ですぐに食べられるんだクマ!! 
 すぐに!! すぐに・・・!!!!!」

「お、落ち着けケル坊!!!!」

ドリンクは、おかわり自由のホットコーヒーと紅茶
アイスティー、オレンジジュースの4種類

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「こっちがテラス席になっているんだクマ?」

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冬季は、ビニールシートで覆われ暖房が効いているのが嬉しい
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「ウメさん!! ケーキを買って
 ここで食べようクマ!! すぐに!!!!」

「まあ待て! まず、梅チョコを買ってからだな・・・」

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まんざらでもない顔をしながら、
ケルくんの後について、パタパタと店内に戻っていくウメッピ。

それは、《偕楽園の梅チョコ》の最後の1箱が、
鼻先を掠めてレジに運ばれていくことになる、数秒前なのだとは
よもや知りもしない、とてもいい笑顔だったのでした。



 ◆◆◆



コロンとして可愛らしい《タルトフレーズ》
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フルーツや木の実を纏い、宝石のように美しいケーキたち
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ひとつひとつのケーキに施された、繊細なデコレーション
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KOSAIといえば有名なのが、ザクザク香ばしい《シュー・ア・ラ・クレーム》
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ほろ苦いキャラメルクリームを絞った《シューキャラメル》も、
お土産に喜ばれる一品

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世界屈指のパティシエである、小齊俊史さんがオーナーシェフを務める
茨城の甘党ならば知らぬ者はいない、超人気洋菓子店

特にシュークリームは
「コサイといえばシュークリーム」と言われるほど、かなりの知名度を誇り、

生活情報誌『月刊ぷらざ』の企画
「3000人がオススメする《わたしのスイーツ》BEST5」でも、
コサイの《シュー・ア・ラ・クレーム》が1位に輝いた


こちらのお店では、若者の育成に力を入れており
小齊シェフだけでなく、スタッフも国内外の数々の有名なコンテストで
立派な成績を残し、日々腕を磨いている

チョコレートひとつとっても、スタッフが
チョコレートの世界大会で準優勝という成績をおさめているなど、
レベルの高いパティシエたちが作るスイーツは
県外のお客さんをも虜にし、リピーターも多い


『本物の素材で作られた本物のお菓子を、五感を通して食べて頂きたい』
との思いで、合理的な製造方法をとらず、良質の素材にこだわり
作り手の心意気が伝わるお菓子作りにこだわっているという

予算に応じて、精緻な飴細工など、パティシエの技を駆使した
世界に一つの特注ケーキを製作してもらうこともできる

茨城の特産品であるさつま芋、岩間の栗や水戸の梅など
地元に根ざしたスイーツなども販売している


元吉田にある本店以外に、
水戸駅ビル内の『エクセルみなみ店』、茨城町にあるカフェ形式の
『イオンタウン水戸南店』の2店舗を展開している
カフェでは、キッシュやベーコンやチーズをのせたタルト、スモークターキーレッグなど、スイーツ以外のメニューも楽しむことができる



【パティスリー KOSAI (ぱてぃすりー こさい)本店】

アクセス:茨城県水戸市元吉田町2238-6
水戸駅南口から駅南中央通りを進み「荒谷一本松北」交差点を左折、道沿い
ミニストップ元吉田店が目印

営業時間:9:00〜19:00
(※商品がなくなる場合は、早めの閉店も)

定休日:水曜日(祭日の場合は営業)

TEL:029-304-5560
http://www.p-kosai.com/index.html


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  • 2015.02.13 Friday
  • 08:00

ゆるくまにあ!

ゆるくまにあ! 《第38話》

JUGEMテーマ:ものがたり


「ウァァアアアアーン!! ウァァアアーン!!!」

「ケル坊・・・ 元気出せよ!
 ばれんたいんは、また来年もあるだろ!」

2月に入り、街はもうすっかりバレンタインムードで染まっているのに、
チョコ売り場の前で号泣するクマが一匹。

「364日ずっと待ち続けてきたのに、あんまりクマァァー!!!」


王室御用達ショコラティエでもあるシーちゃんのチョコは、今年も大人気!
あらゆる国からの大量受注を一人で捌くため、毎日大忙しなのです。

「シー姐さんだって、別にケル坊のことが嫌いだから
 でーとの誘いを断った、ってわけじゃねえだろ!」

「おのれぇぇぇ
 カップルよ、滅びれ!!!」 カッ

(滅びよ、だろ!!!)

こうしてバレンタインデーを男同士で過ごすことになったモテないメンズ、
略してモテんズとなったケルくんたちは、
自らチョコレートを作り出すべく、立ち上がったのでした。

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 ◆◆◆


「いいかケル坊!!
 チョコレートは、この《かかおぽっど》と呼ばれる、
 あまり市場には出回らない、かかおの実からできるらしい!!」

「あっ!! それなら、確かハタラク谷に、たくさん生えてるクマ!!」

(ハタラク谷すげえな!)

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「採ってきたクマ〜!!」 バラバラ

「よ、よーし! 早速割ってみるぞ!」



 パカッ



「!?」

カカオの実を割ると、厚い皮の内側には
少しねっとりした白い果肉がたっぷり詰まっていました。

「すごいクマ〜!!」

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「もしかして、これがチョコの味なのかクマ?」 パクッ

「ど、どんな味だ・・・?」 ドキドキ

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「・・・!! これは、甘酸っぱくて美味しいクマ!
 マンゴスチンとかライチみたいな味がするクマ!!」

「むう、可食部は少ないが、確かに甘くて柔らかく美味い果実だな!
 知られていないのが不思議なくらいだ!」


「この実をどうやってチョコにするのかクマ?」

「えーとだな・・・ なになに?
 白い果肉ごと種を取り出し、バナナの葉に包んで1週間発酵させ、
 かかお豆と呼ばれる種だけの状態になった後、天日干し・・・」


「えっ! 1週間も・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」





「み、見ろケル坊!umezonのネット通販お急ぎ便で買ってきたぞ!
 これが、真のチョコレートの材料、《かかお豆》だああ!!」 ハァハァ

「わあ、アーモンドみたいクマ!!」

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「まずは、カカオ豆の洗浄からだ!!
 水が濁らなくなるまで、何度も水を入れ替えながら洗って、水気を拭き取る!!」

「わかったクマ〜」 ジャバー

「うわあああああ!!排水溝に全部流す気か」

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「次は、焙煎だな!フライパンに入れて弱火で、
 豆がパリッと割れるくらいになるまでじっくりと炒るぞ!」

「任せるクマ〜!」 ゴォォォ ゴリゴリ

「なんか平和じゃない音がしてるぞ!?」

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「焙煎が済んだら、殻や胚芽を取り除くぞ!」

「アチチクマ!!」

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「次は、粉砕だ!
 すり鉢で、豆を砕いていくらしい!」

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「このくらいかクマ?」 ゴリリゴリリ

「これがチョコレートになるんだぜ?
 もっと細かく根気強く磨り潰すぞ!!」

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「香ばしい匂いがしてるクマ〜」

「食べても、まだ甘くないぞ!」

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「細かくなってくるまで、ひたすら磨り潰す作業だ!
 えーと、5、6時間はかかるらしい・・・」

「Zzz・・・」

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「だんだんツヤが出てきたな!
 これは、種子に含まれる油分によるものだな」

「だんだん美味しそうになってきたクマ〜」

「粉糖、スキムミルク、ココアバターを加えてさらに混ぜるぞ!」

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「お湯を使うのかクマ?」

「うむ、湯煎をしながらじっくりとなめらかに練り上げるそうだ」

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「すごい! ツヤツヤになってきたクマ!!」

「実際のチョコレートは、5日ほど練りこむらしいが、
 手作りの場合は数時間でいいらしい」

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「いい匂いクマ〜!」

「後は、好みの型に流し込んで冷やし固めれば、完成だな!!」

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「・・・・のはず、なんだが・・・・・・・・・」

作業中の手元に、視線を戻すウメッピ。


「なんかヤバイものが生まれてるじゃねえか!!
 何だ、この緑色の物体は・・・」

「すごいクマ!! ネチョネチョしてるクマ!!」

「あの茶色の極みの原料から、
 どうやったらこんな色になるんだよ!!!」

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「と、とりあえず、型に流してみるぞ・・・」

「楽しみクマ〜」 ネローン ネロロロ

(すげえ弾力だな!)


「チョコ(?)が固まるまで、飯でも食いに行くか!」

「やったクマ〜!!
僕、オムカレーパスタ肉丼ガチ盛りスペシャルが食べたいクマ!!」


ぴょんぴょんと大喜びで部屋から出ていったケルくんは、
同時に入れ替わるようにして、何者かが部屋に忍び込んだことに、気付くこともなく・・・




〜〜 数時間後 〜〜


「よ、よし・・・ 取り出すぞ!!」

冷蔵庫から取り出したチョコ型のシリコントレーを手に、思わず深呼吸するケルくんとウメッピ。




 コ ロ ッ ・・・・




「!!??!?」

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「こ、これは・・・!?」

「すごいクマ! 完璧な出来上がりクマ〜!!!」

「あのス●イムチョコ(?)が、こんな上質なチョコレートに・・・」

「天才すぎるクマ〜!!!」


デロデロした緑色のス●イム状だったチョコは、
いつの間にか、美しいバラのチョコに変身していました。

おまけに、先ほどまで感じなかった、奥深く芳醇な香りまで纏っています。


「どれどれ・・・ 旨ァァアアアア!!!」

「旨ァァァアアアア!!!!」


チョコの、とろけるようなあまりの美味しさに、
ケルくんたちのほっぺたは、今にも落っこちてしまいそうです。

「これは、シーちゃんのチョコに匹敵する美味しさクマ〜!!」

「やはり、原材料から手作りすると違うな!!」

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「僕、カリスマイケメンショコラティエとして、超有名人に
 なっちゃったらどうしようかクマ〜」

「罪なオレ様の、類まれなる才能が、またひとつ目覚めてしまったか・・・」

「モテんズになってよかった!!」

「よかった!!!」


天才ショコラティエとして、今後の身の振り方をどうするか
各々イメージを膨らませ始めたケルくんとウメッピは、

冷蔵庫のチョコが、実は、忙しい合間をぬって様子を見ていたシーちゃんが
見かねてすり替えた特製チョコだったとは、さっぱり知る由もなかったのでした。



《第39話へつづく!》



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  • 2015.02.06 Friday
  • 08:00

食マニア

【ラーメン一杯250円!昭和35年創業の老舗 中華そば すずき】

JUGEMテーマ:グルメ


《 前回のあらすじ 》

今日はひとりごはんの日なのに、ケルくんのお財布には、たった280円!
転がる十円玉を追いかけて、雷神さまの神社に迷い込んだケルくん。
境内で、ありがたい砂の山や、ありがたいカエルさんたちに出会ったりしながらも、美味しいものを食べられるように、と祈願して神社を出てみると、元来た方向に、なにやら人だかりが・・・?



「あっ! みんな、建物の中に入っていったクマ!」

ケルくんは、車が途切れたのを確認すると、急いで
トットコと道路を渡りました。

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「うーん?
 ここは、一体何のお店なのかクマ?」

建物の前に到着したケルくんでしたが、
店名などが何も書いていない店先に、思わず首を傾げました。


様子を見ていると今度は、何人かの人がドヤドヤと建物から出てきます。
そのくぐった暖簾を見て、ケルくんはポンを手を打ちました。

「中華! ここは、美味しい中華のお店だったかクマ!」

ケルくんは、大喜びで暖簾の下をくぐりました。

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 ジッ・・・


「!!!!」

入ってきたケルくんを一斉に見上げるお客さんたち。
手元には、ホカホカと湯気をたてるどんぶり。

店内は、8畳ほどのスペースで、小さなテーブルが4つ並んでいて、
醤油のいい匂いが漂っています。

ケルくんの姿を確認すると、お客さんたちは再び視線を丼に落とし
ラーメンをすすり始めました。


「なるほど!
 ここは、ラーメン屋さんだったかクマ!!」

ポスターや扇風機など、昭和を感じる店内
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先ほど出て行ったグループが座っていたのか、
4つのうち、1つテーブルが空いているのを見つけたケルくん。

「ラッキークマ!! 座っちゃうクマ!!!」

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270円を握り締めたまま、お金が足りるか不安になったケルくんでしたが、
そこは腐ってもハタラクマの端くれ・・・

足りない部分は働いて返そうと決意して、壁のメニューを見たケルくんは、
ごしごしと目を擦って、再度目を見開きました。

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「に・・・・・・ 250円!?」

¥250 の前に、小さな「1」があるのではないかと、目を丸くしたり細めたりして、何度も確認したケルくんでしたが、どうやら本当に250円のようです。

「も、ものすごく小さなラーメンなのかクマ・・・?」

炒飯も餃子もライスもなし! 醤油ラーメンとチャーシューのみという潔さ
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ドキドキしながら店員さんが来るのを待っていたケルくんでしたが、
しばらく待っても、お冷もおしぼりも来ないし、店員さんも来てくれません。

「こ、これは・・・
 何か、秘密のやり方があるに違いないクマ!!」

閃いたケルくんは、他のお客さんの様子をじっと伺い、真似をしてみることにしました。

テーブルの上には、割り箸とコショウ
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ケルくんが観察していると、新しく入ってきたおじさんが、ケルくんの隣のイスに新聞を置くと、厨房を覗き込んで「ラーメンひとつね!」と声をかけて戻ってきました。

イスに座って新聞を読み始めたおじさんの隣で、目を輝かせるケルくん。

「なるほどクマ〜!
 自分から、注文を伝えに行くんだクマ!!」


ぴょん、と丸イスから飛び降りたケルくんは、
店内の奥にある厨房を覗き込むと・・・


「ラーメンひとつ、お願いしますクマ!!」

「はいよ!!」

無事注文できたことにホッと胸を撫で下ろし、席に戻るケルくん。

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さらにおじさんを観察するケルくんは、
眉根に皺を寄せながら赤鉛筆で新聞に丸をつけるおじさんの、ついた肘のあたりに、小銭が用意されているのを発見!

やはりどう見ても、250円・・・

ここでは、ラーメンを食べても、
財布の中に、あと20円も余るというのです。


ケルくんも、おじさんにならって250円を逆三角形に配置すると、
テーブルの上に置きました。

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隣のおじさんの真似をして、眉間に皺を寄せたり肘をついたりしている内に、
おばちゃんがお盆にラーメンを2つ載せてやってきました。

テーブルに置かれたラーメンと引き換えに、
おばちゃんに小銭を渡すおじさん。

ケルくんの目の前にも置かれたラーメン。
ドキドキしながら、おばちゃんに250円を渡すケルくん。


(こ、これが・・・ 250円の、ラーメン!!!!)

醤油の角がかなり強めに立ったスープ
トッピングは海苔、ナルト、メンマ、チャーシュー、みじん切りの生玉ねぎ

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ケルくんは、テーブルに置かれていた割り箸を取って割ると、
震えるお箸で麺を掬い上げました。

麺は中細でやや縮れており、やわらかめ
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ラーメンには、バラチャーシューが1枚トッピング
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「すごい! ぷるぷるだクマ〜!!」

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チャーシューを舌の上で転がしながらケルくんは、
以前、貧乏ひとりごはんの時に飛び込んだ、『幸楽苑』の中華そばを思い出していました。

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「あの幸楽苑の中華そばでさえ、313円もするというのに・・・
 これはきっと、雷神さまの御利益に違いないクマ〜!!」

レンゲがないため、直接丼を持ち上げてズズーッとスープを飲み、ケルくんはご満悦です。

しかし、再び丼を降ろしたとき、ケルくんの視界に入ってきたのは・・・


ドドーン!!
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「す、すごいボリュームだクマ! あれがチャーシューメン!!!」

麺を覆い尽くすほどのチャーシューは、
隣のテーブルの男の子の口の中へ、どんどん運ばれていきます。

「あのチャーシューメンが、400円しないだなんて・・・
 ここは一体、どうなっているんだクマ!?」

チャーシューメンは、お昼前にはもう売り切れてしまう
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残りのラーメンに、テーブルのコショウを投入したケルくんは、
ふと顔をあげて窓の外を見ました。

「そういえば、さっきから随分と人が通っていくような・・・」

そこの窓は、通りに面したものではなく、隣のクリーニング屋さんとの隙間にあるのですが、それにしてはたくさんの人が通っていきます。

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「ごちそうさまクマ!!!」

スープを飲み干して、すっかり温まったケルくんは、隣のおじさんにならって
空になったどんぶりを厨房に返すと、お店の外から見てみることにしました。


「一体、どこに通じているんだクマ?」 ヒョイッ

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覗き込むと、たくさんの靴が脱ぎ捨てられています。

気になって仕方がないケルくんは、ちょうどまた通路にやってきたお兄さんを
呼び止めて、訊いてみることにしました。


「この先には、一体何があるのかクマ?」

細い通路の先は、座敷にあがれるようになっている
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「ああ、この先? あそこから上がると座敷の席があるんだけど、
 すずきやの常連は、並んだり表に座らないで、最初からそこに行くんだよ」

「えぇっ!!! 常連専用の席があるクマ!!???」

驚愕の事実に、震えるケルくん。

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通路の先で靴を脱ぎ座敷に上がるお兄さんを、
手元に残った20円を握り締めたまま羨望の眼差しで見送ったケルくんは、

たくさん働いてこの通路を歩き、今度は座敷で再びラーメンをすするのだと、
スープよりも熱い決意を胸にしまったのでした。


 ◆◆◆


昭和35年から作り続けた中華そばは、水戸市民のソウフルード的存在
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注文するときには、自ら厨房を覗き込み行う
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常連のみが座れるという、奥の座敷
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看板はないが、人の出入りが激しいので、簡単に見つけられる
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駐車場は道路の反対側にある(赤い部分)
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道路の反対側にある、白い建物の脇の道を入り
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すぐのところが駐車場である(白い車が停めている所と、その向かい)
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バイクや自転車は、お店の前のスペースに停めているようだ
夕方には、学生の自転車や原付などでいっぱいになる

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大工町の交差点から歩いて2分ほどのところにある
こじんまりとした老舗ラーメン店

震災後、しばらく休業していたが再開

昭和35年(1960年)に創業して以来、
『すずき』『すずきや』などと呼ばれ、親しまれている


メニューはラーメンとチャーシューメンのみ
あとは大盛りかどうか(+50円)である

昔ながらの醤油ラーメンで、麺はやわらかめ
人気のチャーシューメンは、早い段階で売り切れてしまう


非常に地味な外観だが、実は、茨城のラーメン好きなら
知らない人はいないほどの有名店であり、
スープが売り切れて閉店するまで、客足が途切れることはない

水戸の醤油ラーメンは、生玉ねぎをのせるお店が多いらしく
その起源が、すずきであるともいわれ
『すずきインスパイア』などという言葉が使われることもあるようだ


常連になると、奥の座敷を使うことができる
常連か否かの判断基準は正直不明だが、座敷に座る人の多くは
『一緒に行った人に連れてきてもらった』ようである

注文を取りに来ない、ラーメンと料金を交換、
お冷やおしぼりやレンゲがない、少ないテーブル数で相席が当たり前など、
暗黙の了解ともいうべき独特のシステムがあるため、
初めての来店の場合は困惑する場合が多いが、慣れれば快適である

隣接する駐車場はないが、
道路の反対側の奥に、何台分か駐車場を設けてある



【中華そば すずき (ちゅうかそば すずき)】

アクセス:茨城県水戸市大工町1-1-12
大工町の交差点から2分ほど
神社『別雷皇太神』の向かいにある

営業時間:11:00〜売り切れるまで

定休日:日曜日

TEL:非公開
HP:なし


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  • 2015.01.30 Friday
  • 08:00

お散歩マニア

【関東三雷神!水戸の雷神さま 別雷皇太神(別雷神社)】

JUGEMテーマ:自然


「うーん、うーん・・・ 困ったクマ!」

ケルくんは、ペコペコのおなかを抱えながら、水戸の大工町周辺を
ぶらぶらと彷徨っていました。

このまま進めば偕楽園に着くのですが、
今日はウメッピが竹笛作りの講師として1日出かけているため、ケルくんの
ひとりごはんの日なのです。

まだ午前中のうちから、そわそわと、お昼ごはんのことが心配で、
気になって仕方がありません。

ケルくんは、ポシェットからがまぐち財布を取り出すと、
そっと開いて、逆さにしてみました。

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 チャリ・・・


「僕の全財産、これしかないクマ・・・」

昨日、炙り〆さばが美味しすぎて、何度もおかわりする内に、シーケルで
受け取ったばかりのお給料は、280円にまで減ってしまっていたのです。

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「パンか、おにぎり・・・
 でも、僕・・・ せめて、あったかいものが食べたいクマ〜」

冷たい風が、ビューッと音をたてて
心とお財布の中を吹き抜け、ケルくんはぶるりと体を震わせました。


ため息をついて、
手のひらの小銭を財布に仕舞おうとした、そのとき・・・


「あっ!?」 チャリーン!


貴重な10円玉が1枚、ケルくんの手をすり抜けて、
アスファルトに転がり落ちてしまったのです!


「大変、待つクマ〜!!!」


コロコロと転がっていく十円玉は、段差を飛び跳ね加速すると、
勢いよく道路の反対側へ・・・

「待ってクマ〜!!」 トコトコ

別雷神社3.jpg

道路を渡り、門をくぐり、それでも十円玉は止まりません。

「な、なんて元気な十円玉かクマ!」 トットコ

手書きの社号標
別雷神社4.jpg


コロコロ・・・コロ・・・・・・・ パタッ



坂をのぼり、元気よく転がっていた十円玉は、
石畳の隙間に挟まり、ようやくパタリと倒れました。


「ふう、ふう・・・ やっと追いついたクマ〜」 

十円玉をそっと拾い握り締めたケルくんは、ふと周りを見渡しました。

追いかけることに夢中で、ここが一体どんな場所なのか、
よく見ずに入ってしまったのです。



「あっ! 鳥居があるクマ!」

一の鳥居
別雷神社6.jpg

好奇心旺盛なケルくんは、せっかく入ってきたからと、
少し中を覗いてみることにしました。


「雷神さんの・・・ さ、さん・・・ さんさん・・・」

読めない言葉に、おなかがすいてきてしまったケルくんは、
深く考えるのをやめ、先に進むことにしました。

雷神さんの「ささら」
ささら舞いという、悪疫退散を祈願する舞いを毎年奉納している

別雷神社7.jpg


 ゴツン!!

「アイタッ!?」

突然おでこを何かに強かに打ちつけたケルくんは、
尻餅をついて目をパチクリ。

「こ・・・ これは!!!!」

別雷神社8.jpg


別雷神社9.jpg


別雷神社10.jpg

「背中に、小さなカエルさんがいっぱい!?」

境内でまず迎えてくれるのは、5匹の子蛙を乗せた大蛙
『六福六蛙(ろくふくむかえる)』 ダジャレである

別雷神社11.jpg

大きな蛙さんの隣にある建屋からは、何やら水音が。

「こっちは、一体何クマ?」

別雷神社12.jpg

親子蛙が可愛い手水舎
別雷神社13.jpg

「ここのカエルさんも、背中にのせてるクマ!!」

御利益を求めて撫でられたためか、瞳の塗料はハゲ気味
別雷神社14.jpg

龍の彫像の口から流れ落ちる、ありがたそうな水
別雷神社15.jpg

塗料がハゲる前の黒目がちなカエルさん
別雷神社16.jpg

「えーと、こっちが本殿?かクマ??」

笠間のイナリくんたちのおかげで、『本殿』という言葉を覚えたケルくんは、
そのまま石畳の順路をトコトコ進みます。

別雷神社17.jpg

「あっ! お賽銭箱だクマ!」 トコトコ


「!?」

お賽銭箱を見つけたケルくんでしたが、目を擦って思わず2度見!

別雷神社18.jpg

「な、長い・・・!??」

(このガラガラの紐って、こんなに長いものだったっけかクマ!?)

あまりにも長すぎて、もはや賽銭箱を覆っている鈴の緒に
ケルくんはびっくり仰天!

別雷神社19.jpg

ありがたいかえる様の背中を撫でると、幸せになれるという
別雷神社20.jpg

かえる様は、いつも居るわけではない
幸運とは、時に気まぐれなものなのである

別雷神社21.jpg

拝殿には、龍や鳳凰の見事な彫刻が施されている
別雷神社22.jpg

御祭神は、『別雷命(わけいかづちのみこと)』という、雷の神様
別雷神社23.jpg

美しい吊り灯篭
別雷神社24.jpg

「あれっ!? た・・・大変クマ!!!」

ケルくんの目に飛び込んできたのは、
真っ二つに割れてしまった狛犬の彫像。

別雷神社25.jpg

「痛そうクマ〜」

東日本大震災の影響で、境内の灯篭や狛犬たちが破損
当時の被害の大きさを物語っている

別雷神社26.jpg

震災前の姿
別雷神社27.jpg

「あっ! こっちにも何かあるクマ!」

別雷神社28.jpg

境内の一角に、もりもりに砂が盛られているのを見て、
首を傾げるケルくん。

「砂場のお山かクマ? 一体誰が作ったのかクマ〜」

『盛砂(もうずな)』
この神社の砂利にはありがたいパワーが宿っているとされ、
盛り上げて一転集中させることで、力を増幅させているようだ

別雷神社29.jpg

ご家庭の皆様のために、『雷神砂』として販売もしている
別雷神社30.jpg

「これは、駄菓子のチョコバットみたいな何かクマ!」

鳶の記念碑『茨城県鳶工業連合会 由緒の碑』
別雷神社31.jpg

「チョコバットって、実は秋冬の季節限定商品だったらしいクマ〜
 今のうちに、たくさん買っておかなくちゃクマ!!」

難しい漢字の羅列を前にして、ケルくんの頭は、もはや
お菓子のことでいっぱいになってしまいました。

鳶(とび)とは、建設現場での高所作業を生業としている人たちのことである
別雷神社32.jpg

「こっちは何かクマ? 緑のトンネルかクマ?」 トコトコ

別雷神社33.jpg

トンネルの向こうには、『淡島神社』
別雷神社34.jpg

女性に嬉しい御利益をもたらしてくれるようだ
別雷神社35.jpg

「わわっ! なんだクマ!?
 変な神社、見つけちゃったクマ!!」

淡島神社の隣に目をやったケルくんの目に入ってきたのは・・・

なんとも珍しい『電気神社』
別雷神社36.jpg

《雷》や《電気》という言葉に、
竜神さまとの刺激的な握手を思い出し、思わず顔が土色になるケルくん。

別雷神社37.jpg

電気事業安全、電力安定供給など、御利益も変り種
別雷神社38.jpg

「あっ! そうだ!!!!」

神社をひととおり見たケルくんは、走って本殿に戻りました。

「この十円玉は、きっとここに来たかったんだクマ〜」

拾ったままずっと握り締めていた十円玉を、そっとお賽銭箱に入れると、
嬉しそうにチャリンと音を立てて消えていくのを見て、ケルくんはにっこり笑いました。

(今日も美味しいごはんに、ありつけますように・・・)

(あっ、それから、この狛犬さんたちのケガが、早く治りますように・・・)

貴重な十円玉を失ったけれど、なんだか清清しい気分です。
お祈りを済ませたケルくんは、ピョンピョコピョンと上機嫌で階段を降りていきました。

別雷神社39.jpg


 ググーッ


 グゴゴゴゴゴ


「気分は爽やかでも、空腹にはかえられないクマ!
 もうすぐお昼時クマ・・・ どうしよう・・・」

残金270円。
ケルくんのおなかが、悲痛な叫びをあげています。

「せめて、おにぎりでも・・・・」


ふと、道路を渡ろうとしたケルくんの目に、
なにやら人だかりが・・・

「あそこは、一体何だクマ!?」

別雷神社40.jpg

「来たときに前を通ったはずなのに、
 全然気付かなかったクマ・・・ 何かあるのかクマ?」

ケルくんは、キョロキョロと左右を見てから、
道路を渡ってみることにしました。


(つづく!)


 ◆◆◆


千年以上も昔から、水戸の雷神さまとして地元から愛されている
別雷神社41.jpg

交番のある大工町交差点の、すぐ近くである
別雷神社42.jpg

なんとも珍しい、可愛いカエルの御守りを販売
別雷神社43.jpg

ハローキティのスタンプラリーの場所になったこともある
別雷神社44.jpg

右隣の神応寺というお寺も、雷除けのお寺として知られている
別雷神社45.jpg


水戸の大工町の交差点から坂を少し下ったところにある神社
雷の神社であるが、カエル神社でもある

神亀元年(724年)からの古い歴史をもつ
現在の水戸地方第一の古社

ちなみに県内の笠間稲荷神社は、白雉2年(661年)に建てられているので、
笠間稲荷の方が63年ほど年上である

(昭和20年8月に、水戸の大空襲で全て焼失してしまったが、
 昭和43年秋に新造された)


常陸守の藤原宇合(ふじわらのうまかい)が勅命で蝦夷討伐に向かう際、
東北地方鎮護の神として、京都より賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)の御分祀を祀ったのが始まり
(分祀とは・・・ある場所の神を、別の場所でも祀ること)

雷の神様『別雷命(わけいかづちのみこと)』を御祭神とし
『水戸の雷神さま』の相性で親しまれている

主な御利益は、落雷除け、雨乞い祈願、伝承祈願など

群馬県板倉の『雷電神社(らいでんじんじゃ)』
つくば市の『金村別雷神社(かなむらわけいかづちじんじゃ)』とともに、
関東三雷社、関東三雷神とされている


社務所で販売しているお守りは種類豊富で、
雷にちなんだものなど変り種が多い

雷が落ちない=受験に落ちない、ということで
シーズンには合格祈願のお守りを買い求める人も多い

携帯電話の電波から身を守るという、電波除けのお守りも販売している

摂社の淡島神社にちなんだお守りは、裁縫箱にいれると手芸が上達
カエルの絵のお守りも、カラフルで可愛らしく人気が高い

2010年に行われた一年限定のスタンプラリー
『ハローキティの神社めぐりスタンプ帳』では、カエルの格好をした
キティちゃんのスタンプが用意された

縁起のよい生物、カエルのモチーフを大切にしている神社である



【別雷皇太神 (別雷神社) (べつらいこうたいじん べつらいじんじゃ)】

アクセス:茨城県水戸市元山町1丁目1-57
(車) 常磐自動車道「水戸IC」または「那珂IC」より15分
(電車・バス) JR常磐線「水戸」駅北口より徒歩30分、
または関東鉄道バス 大工町行で「雷神前停留所」下車、徒歩30秒

参拝時間:9:00〜16:00

TEL:029-221-2323
http://nttbj.itp.ne.jp/0292212323/index.html



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  • 2015.01.23 Friday
  • 08:00

食マニア

【夜景の綺麗なリゾート風居酒屋 多国籍個室ダイニング Who's Food's】

JUGEMテーマ:グルメ


「上野といえばパンダだろ! 一度会ってみたかったんだよな!
 眠っていたのは少し残念だったがな!」

「ジャイアントといっても、上野駅のパン次郎さんの大きさには
 誰も敵わなかったみたいクマ〜」


今日は、上野の動物公園を散策していたケルくんとウメッピ。
閉園の17時までのんびり散策していると、気付けば辺りはもうすっかり真っ暗です。

「ツキノワグマというクマが冬眠していたのには、驚いたな!
 ケル坊はメタボ気味とはいえ、クマの端くれなのに、冬眠をしないのか?」

「冬眠なんてしてたら、おなかが空いちゃうクマ!!
 眠っている時間があったら、美味しいものをたらふく食べたいクマ!!」

「そ、そうか・・・ ケル坊らしいな・・・」

フーズフーズ1.jpg

「しかし、水戸に帰るにも、ここから電車で揺られて数時間・・・
 乗車する前に、晩飯をどこか近場で食っていくとしよう」

「僕、もうおなかペコペコクマ!!」

フーズフーズ2.jpg

上野駅から少し歩けば、煌々とネオンが輝きビルが立ち並ぶエリアです。

「どこに入ろうかクマ〜」 トコトコ

「おっ! この料理の写真は旨そうだな!」

フーズフーズ3.jpg

「イタリアンのお店かクマ?」

「駅から近いし、今日はここにしてみるか!」

インスピレーションでお店を決めたウメッピたちは、
ちょうどわいわいお店に入っていくお客さんの後について、エレベーターに乗り込みます。


チーン


「おっ! 7階で止まったぞ!」

ドヤドヤとエレベーターを降りるグループに混じって、
ケルくんたちも同じフロアへ。

「Food・・・
 うむ、間違いない! ここは飯屋のようだ!!」

「やったクマ〜!!!」

『誰』という文字を利用したマーク
フーズフーズ4.jpg

「あれ? でも、イタリアンのお店クマ?
 なんか、すごく・・・」

「店員よ! 2名で頼む!!」

フーズフーズ5.jpg

店内は少し薄暗く、不思議な模様のレリーフや置物が
あちこちに置いてあります。

フーズフーズ6.jpg

「2名でお待ちのウメ様、こちらへどうぞ」 スッ

「わあ! なんだか、隠れ家みたいクマ〜」

フーズフーズ7.jpg

薄暗い通を照らす、異国風の照明・・・

「こ、ここは・・・ 一体・・・」

「本当に、食べ物屋さんなのかクマ・・・?」

ケルくんたちの胸に、少しの不安がよぎります。

フーズフーズ8.jpg

通路を抜けたケルくんたちの視界に入ってきたのは、

「わわっ! すごい天井クマ!」

「ケル坊!! 前、前見てみろ!!!」

フーズフーズ9.jpg

「うわ〜!!! すごい眺めだクマ!!!」

キラキラと目を輝かせるケルくんたち。

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夜景の見えるテラスには、ゆっくり寛げるラウンジソファー席や、
フーズフーズ11.jpg

デートにオススメのカップルシートも
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ちょうどグループ客が多かったので、
展望のカップルシートに案内されたケルくんとウメッピ。

「・・・・・・・」

「・・・・・・・」

あまりにもロマンチックな席に、お互いを見合い複雑な気持ちになるケルくんたち。


個室は、バリ風の半個室や
フーズフーズ14.jpg

滝の水音が響くテーブル席
フーズフーズ15.jpg

バリ風の完全個室
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開放的なメインダイニングなど、様々な席が用意されている
フーズフーズ18.jpg


「ふむ・・・ とりあえず、リゾートっぽさがこの店の売りのようだ!
 まずはリゾートっぽいものでも飲んで、景気よくパーッとやろうぜ!!」

「やったクマ〜!!!」

「店員よ、この長い横文字の、ハイカラな飲み物を・・・
 さらに、これと・・・ これと・・・」


ジャーン
フーズフーズ19.jpg

「うわ〜!! すごく南国のバカンスっぽいクマ〜!!」

「そうだろ、そうだろ!!」


ケルくんたちが、なぜか2本刺さっているストローを律儀にどちらも使い、
苦戦しながら南国を満喫している内に、料理が運ばれてきました。

大海老のチリソース 〜おこげと共に〜
フーズフーズ20.jpg

イベリコ豚のラグーリングイネ
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「海老チリとパスタと、ハイカラな飲み物まで同じテーブルに並ぶとは、
もはや、中華だかイタリアンだか南国だか、ジャンルがごちゃごちゃだな・・・」

「美味しければ、いいんだクマ!
 いただきまーす!!!」

フーズフーズ22.jpg

「この不思議な丸いものは、一体何かクマ?」

「横文字の、カッコイイものをと思って頼んでみたが、
 何かが何かに包まれているな・・・」


 ムニュッ


「!!??」

「どうしたケル坊! 中身は何だ!?」


「ごはんが入っているクマ!!!」

「スゲー!!!!」

カマンベールチーズの生ハムリゾットBOMB!
フーズフーズ23.jpg


様々なジャンルの料理をおなか一杯食べたケルくんたち。
そろそろデザートの頃合です。

「おまたせしました〜
『ハニトーチョコざんまい』です!」 コトッ

「おほお!! すごいクマ! 食パンまるごと一斤クマ〜!!!」

テーブルに置かれたハニートーストは、
アイスやビスケットやホイップがモリモリに盛られ、見るからにボリュームたっぷりです!!


(これこれ! 一度食ってみたかったんだよな・・・)

ハニトーチョコざんまい
フーズフーズ24.jpg

アイスやホイップを食べ進めて到達したトーストは、
角はカリカリ、中はハチミツがじゅわっと染み込んで、至福の美味しさ。


「うーん、旨いぞ! ケル坊も食え!!」

口元にハチミツを付けたまま笑顔で振り返ったウメッピが見たのは、
親指を立てて爽やかに応えるケルくんと、
めいめい持ちきれないほど大量のハニートーストのお皿を持って
ゾロゾロとテーブルに近付いてくる、店員さんの一団だったのでした。


 ◆◆◆


クリスマスハニトーなど、季節限定ハニトーがある
フーズフーズ25.jpg

豪華なバースデースペシャルハニトーには、名前も入れてもらえる
フーズフーズ26.jpg

テーブルや配置まで入れ替え、結婚式の2次会やパーティーに対応してくれる
フーズフーズ27.jpg]

女子会プランではデザートが食べ放題に
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上野公園前店だけのテラス席は、屋内展望なので全天候OK
フーズフーズ29.jpg

『パセラリゾーツ上野公園前店』の7階である
フーズフーズ30.jpg


上野駅不忍口から徒歩2分の場所にある、
アジアを中心に、イタリアン・メキシカン・アメリカンなど
世界の創作料理を楽しめる、開放的なアジアンリゾートダイニング


世界各国にあるたくさんの美味しい料理は
「いったい誰が、誰のために創ったのだろう?」という思いが
Who's Food'sの発想の出発点なので、
ロゴマークには、『誰』という漢字をもじったものを使用している

誰かが大切な誰かのために作った美味しい料理を楽しみ
大切な誰かと過ごしてほしいというのが、このお店のコンセプトである


店内には、南国バリの装飾品が飾られ、
日常を思わず忘れてしまうくらいエキゾチックな雰囲気

夜景が綺麗な展望エリア、バリ風個室、カラオケ付き個室など
雰囲気抜群の空間はデートや記念日にも最適!

また、貸切宴会は150名まで可能なので
結婚式の二次会や各種イベント、パーティーにも使うことができる

MONSTER HUNTERや、戦国BASARAなど、ゲームやアニメなどの
コンセプトレストランとして、イベントが開催されることも多い


新年会特別コース3時間(〜1/31)、
歓迎会特別コース3時間(2/1〜5/12)など、お得なコースも多数用意されている

上記のような期間限定コース以外にも、
ガッツリ!コース3時間、オリジナルセレクション2時間、
プレミアムセレクション3時間など(全てのコースは予約制・3名様〜)

他にも女子会プランでは、パティシエによるデザートが食べ放題など
非常に魅力的である


フーズフーズ名物にもなっているハニートースト(略してハニトー)は
フワフワカプチーノハニトー、完熟チョコバナナハニトー、
ハニトープディング〜ホットキャラメルソース〜、
ハニトー”ザックザク”チョコミルフィーユ、
”もっちり”苺ミルキートーストなど、種類豊富な上、季節限定モノもあり
トッピングもアイスやソース、ホイップなど各種好みで追加できる


フーズフーズはビルの7階にあるが、
地下は上野地区最大級のダーツ&スポーツバー
1Fは気軽に楽しめるイタリアン&バル
2Fはウエディング&パーティーの貸切パーティースペース
3F〜6Fは曲数世界一のカラオケ&パーティー、隣の別館がフォトスタジオなど、2つの隣り合ったビル丸ごとが『パセラリゾーツ上野公園前店』であり、フーズフーズはその一部なのである

上野の他に、池袋、渋谷、横浜関内店がある

同日にパセラリゾーツ内の施設を利用することで、料金が10%OFFとお得になるため、フーズフーズで食事をした後に、同ビルのカラオケに移動するなどの使い方をするお客さんも多いようである



【多国籍個室ダイニング Who's Food's  (たこくせきこしつだいにんぐ ふーずふーず) 上野公園前店】

アクセス:東京都台東区上野2-14-30 パセラリゾーツ7F
JR「上野」駅不忍口から大通りを不忍池方面へ徒歩2分
京成電鉄本線「京成上野」駅の前あたり

営業時間:17:00〜23:30(L.o.23:00)

定休日:無休

TEL:0120-477-882
http://www.whosfoods.com/shop/ueno/


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  • 2015.01.16 Friday
  • 08:00

ゆるくまにあ!

◆◆◆ 2015年、今年もよろしくお願いします。 ◆◆◆

JUGEMテーマ:ものがたり


 メェー  メェー


青い空、白い雲、どこまでも広がる緑の牧場。

「今日もいい天気ね」

「そろそろお昼の時間かクマ」

「・・・・・・・・」


(な・・・・ なんだ、これは・・・ 
 一体、どういうことだ・・・???)

ウメッピは、先程からずっと自分の置かれた状況について、把握しようと
頭をフル回転させていました。


(今まで己のことをを梅の精霊だと思い、180年近く生きてきたが・・・
 オレの真の正体は、羊だったのか?)

肥満体なクマの一種だと思い込んでいた彼の友人は、
羊であることに、何の疑問も抱いていない様子。


(しかし・・・)

体をモコモコと包み込む、柔らかな羊毛。
くるりと巻いた丸い角。

(どんな姿でも様になってしまう、オレ様の罪は重いな・・・)


 カーン・・・ カーン・・・


「あっ! この合図は・・・」 

無題.jpg

鐘の音の合図で、ぞろぞろと羊舎に戻っていく羊たち。

「なんだ? 飯の合図か??」

羊として生きていくことを受け入れ始めたウメッピは、
羊毛に包まれたおなかが、空腹を主張しているのに気付きました。


(そういや羊って、何を食うんだ・・・?)

今後の食生活について一抹の不安を抱きながらも、
流れにのって羊舎の中に入ったウメッピを、待ち構えていたのは・・・

2015羊2.jpg


 ブイィィィィイイイン! ブィィィィイイイイン!


(!!!!!!!!!!!)

2015羊3.jpg


 メ、メェ・・・  メェ・・・


先に羊舎に入っていった羊たちは、すっかり丸裸にされ
ぶるぶる震えています。


(気高き侍であるオレ様が、衆目にあのような貧相な姿を晒し、
 辱めを受けるなど・・・ 言語道断だ!)

慌ててモコモコと羊舎の外に出ようとするウメッピ。

(はっ!!
 そ、そうだ・・・! ケル坊は・・・)



ジョリジョリッ ジョリッ
 

「クマ〜」

「ああっ!? ケル坊----------------!!!!」



毛刈り一筋50年のおじさんの、熟練のバリカン捌きで
あっという間に羊(?)毛を刈りとられ丸裸になったケルくんは・・・


「いやあ、身も心も、軽くなったクマ!!!」

バーン
2015羊4.jpg


「なんで横綱やねん!!!」 ガバッ


(ん!??!??)

視界に入ってきたのは、羊毛の舞う羊舎ではなく、
見慣れた好文亭の天井。


「あっ! 起きたクマ!!」

「うめぼしのせいで日が暮れちゃうわ!!
 早く着替えて、初詣に行くわよ!!」

2015羊.jpg

「ゆ、夢だったか・・・・・」 ホッ

「シーちゃんのおせち、待ちきれないクマ〜!!」


(夢でよかった・・・ だが、しかし・・・)

重箱から椎茸のお煮しめをつまもうとしたケルくんが、シーちゃんの裏拳で
障子ごと庭に吹っ飛んでいくのを眺めながら、

妙な夢を見たせいで、2015年の記念すべき第一声が
「なんで横綱やねん」になってしまった件について、なんだか微妙に落ち込んでしまうウメッピだったのでした。


 ◆◆◆


無題.jpg


新年 あけましておめでとうございます!!


2015年も、茨城県水戸市の人材派遣会社 株式会社シーケルと
ケルくん、シーちゃん、ウメッピたちを、よろしくお願いいたします!!

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  • 2015.01.09 Friday
  • 08:00

ゆるくまにあ!

◆◆◆ 2014年、大変お世話になりました ◆◆◆

JUGEMテーマ:ものがたり


「年末といえば・・・」


「「「 年越しそば!!! 」」」


今日は大晦日。
年末の大掃除のために偕楽園に集まっていたケルくんたちは、
作業が一段落して、もうおなかがペコペコです。


「ソバ ト イエバ・・・
 リュウジンキョウ ノ ヒタチアキソバ!!」

年越し蕎麦1.jpg

「えーっ! 違うよ!
 茨城で蕎麦といえば、笠間のそばいなりだよ!!」

年越し蕎麦2.jpg

「リュウジンキョウ ノ ソババタケ
 トテモ キレイ!!」

年越し蕎麦3.jpg

「笠間の蕎麦畑だって、広くて気持ちいいよっ!!」

年越し蕎麦4.jpg

「ヒタチオオタ ノ ソバ ガ イチバン!!」

「笠間の蕎麦に決まってるよっ!!」


地元愛をかけて、お互いに一歩も譲らない竜神さまとイナリくんの間を押し分けて、顔を出したのはシーちゃんです。

「さあさあ、ケンカしないで、
 みんなで美味しいお蕎麦を打ちましょう!!」

年越し蕎麦5.jpg

そばのこね鉢に、たっぷりと入れられたそば粉と中力粉。
これに少しずつ、水を加えて混ぜていくのです。

「わあ、だんだんポソポソしてきたクマ!
 楽しいクマ〜!!」

「両手を重ねて体重をかけて、ゆっくりと押し出すように練るのがポイントよ! 練りすぎると、美味しくなくなってしまうから、気をつけて!!」

年越し蕎麦6.jpg

畳んだ生地をのし棒で伸ばすと、
駒板の縦の板に沿って、まっすぐ包丁をおろしていくシーちゃん。

「おお! これは、均等で美しい蕎麦だ!!」

年越し蕎麦7.jpg

みんなで混ぜた蕎麦は、あっという間に麺状に!!

「やったクマ〜!!!」

年越し蕎麦8.jpg

シーちゃんが手早く揚げた海老の天ぷらと、たっぷりのネギ、
さやえんどう、かまぼこを載せて、アツアツのそばつゆをかけると・・・
ハタラク谷特製の、年越しそばの完成です!!

「オイシソウ!!」

「もうおなかぺこぺこクマ!!」


「「「 いっただっきまーす!!! 」」」


「これは旨い!!」 ズーッ

「あったまるクマ〜」 ズズーッ



「ヒタチオオタ ノ ソバ モ」

「笠間のお蕎麦も、美味しいけど・・・」


「やっぱり、
 みんなで作ったお蕎麦が、1番美味しいや!!」

年越し蕎麦9.jpg

「シーちゃん、おかわり!!」 ズーッ

「はいはい」

「紅白はどうなったんだ!?」 ポチッ

「ちわーっす!! 『モーモー骨太』っす!!
 ご注文のフルーツモーモー6つ、720円で夜露四苦ゥ!」 パラリラパラリラ!

「おぉ、これじゃこれじゃ!」

「フルーツ牛乳だあああ!!」

「オレ モ オカワリ!!」 ズズッ

「はいはい」


舌鼓を打ちながら、そばをすするケルくんたちの耳に
かすかに聞こえてきたのは、除夜の鐘の音。

2014年の出来事を語り合いながら、
こうして、しんしんと大晦日の夜は更けていくのでした。



今年も1年間、大変お世話になりました!!


バナークリックや閲覧で応援してくださる皆様のおかげで、
無事2014年の連載も終えることができました。

ケルくんたちは、ハタラク谷の危機を無事救うことができるのか・・・
打ち切りにならずに、完走することができるのか・・・
また来年も、応援よろしくお願いします!


株式会社 シーケルは、水戸市に本社を置き
茨城県を中心にお仕事を紹介している人材派遣会社です。

お仕事を探されている方は、是非
画面右上のバナーから 『jobget』 へアクセス!!


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  • 2014.12.26 Friday
  • 08:00

読書マニア

【知る人ぞ知る吉祥寺の絵本専門店 絵本の店 Tom's Box】

JUGEMテーマ:雑貨shop


「さっきのメンチカツの溢れる肉汁・・・!!
 思い出しただけで、また食べたいクマ〜」 ムハァ

「さてケル坊よ!
 腹も膨れたし、どこか珍しい店にでも寄ってみようぜ!」

サトウのメンチカツを、今度は10個買って半分こしたケルくんたちは、
トコトコと吉祥寺駅の周辺を歩いていました。

「お店がたくさんあるクマ〜」 ギュウギュウ

「こっちの方には、一体何があるんだ?」 ムギュー

駅周辺の通りの人の多さにヒィヒィ言いながら、細い路地に入ったケルくんとウメッピ。


「細い道には、あまり人がいないクマ〜」 ホッ

「よし、あっちの通りはひとまず置いて、
 こういう静かな通りにある店を巡ろうぜ!!」

テクテク歩いていたケルくんは、道の少し先に
赤いクマの看板を見つけると、嬉しくなってピョンピョン。

「可愛い看板クマ!!
 ここは、一体何のお店なのかクマ?」

トムズボックス1.jpg

ビルの看板には、カフェという文字や、可愛らしいキャラクターなどが書かれています。

「なんだか、色んな店が入っているようだな」

「カフェと一緒に入っているなんて、
 雑貨屋さんかクマ〜」

トムズボックス2.jpg

なかなか見つけにくい場所にある
トムズボックス3.jpg

「なんだか、女の人がいっぱいいるクマ〜」

吉祥ビル、通称ライヴスの1階
トムズボックス4.jpg

「絵本の店、トムズボックス・・・?」

「本屋ではなく、
 絵本屋として特化しているとは、珍しいな!」

『くまの子ウーフ』の挿絵で有名な
井上洋介さんがデザインしたキャラクター

トムズボックス5.jpg

「小さい絵本クマ! すごいクマ!!」

「”豆えほん”というのか・・・」

トムズボックスの隣のギャラリーでは、様々な展示会が開催されている
トムズボックス6.jpg

可愛らしい豆えほんの写真に惹かれたケルくんたちは、
LIVESと書かれたマットを踏んで、店内へ入ったのですが・・・

「あれ? あれれ??」

「むう・・・
 ここは、絵本の店ではないのか??」

不思議なことに、どこにも本が見当たりません。

ビルに入ると、まずカレルチャペック紅茶店がお出迎え
トムズボックス7.jpg

「なんだか可愛いお店だけど、
 本は一体どこにあるのかクマ〜」

絵本つながりの、可愛い紅茶のお店である
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「ややっ! 大きな蜜蜂が・・・」

みつばちのぬいぐるみを見たウメッピは、
蜂蜜梅之進の活躍を思い出して、悦に入り始めました。

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「本はないけど、なんだか可愛くて美味しそうなものが、
 たくさん置いてあるクマ〜」

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店内には、可愛い缶に入った紅茶やフレーバーティー
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茶葉の香りを確かめることができる
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紅茶によく合うジャム類やお菓子も販売
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お店のキャラクター《みつばちバジーちゃん》のグッズも
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「あっ! ついに本を見つけたクマ!
 こんなところに隠れていたクマ!!」

本を発見して小躍りしたケルくんでしたが、
棚を覗き込んで、その少なさにちょっとガッカリ・・・

「本のスペースが、小さすぎるクマ〜
 こういう意味での”豆えほん”だったのかクマ・・・?」

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ケルくんが肩を落としている頃、
店内を元気に飛びまわっていたウメッピは、不思議な看板を発見!

「ややっ! あれは一体何だ!!」

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紅茶の棚のその後ろ、
《+Gallery》と赤い看板がぶら下がったその場所は、
コの字型のスペースで、何やらたくさんの絵が飾ってあるようです。

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「おおお!
 これはまた、色彩鮮やかな・・・!!」

絵本作家たちがギャラリーを借りて、作品を展示している
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絵本の挿絵に使われたイラストなどを、生で見ることができる
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「絵本専門店だから、絵本の絵を飾って見せているのだな!!
 確かに、普通の本屋ではないようだな!!」

展示を行う作家さんは、都度HPでチェック!
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豆えほんなど、その時期によって様々な作品が展示される
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本棚に並んだ本や漫画も・・・
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「おお! これほどまでに小さいとは!」

指で摘めるほど小さい・・・ それが豆えほん
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作品の展示販売を行っているので、
好きな絵本作家と直接話しながら購入することができる

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「あの手から、
 この美しい絵画や、小さな本が生まれたのだな・・・」 ジーン

ギャラリーには作家が在廊している
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ウメッピが+Galleryで感動している頃・・・

ケルくんは、やや内股になりながら店内を早足で歩き回っていました。

「トイレ、トイレ・・・ ん?」

いかにもトイレがありそうな、お店のバックヤード的な雰囲気の場所に
やってきたケルくんは、その隙間から見えた光景に、思わず息をのみました。

この雑然とした場所が、トムズボックスの入口(右側)
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「こ、ここは・・・!?」

部屋というより、空間の隙間と言った方がしっくりくるほどの
その小さなスペースには、本棚がぎっしり!

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「すごいクマ!! みっしり詰まってるクマ!!」

棚の中には、たくさんの
絵本、絵本、絵本・・・ 絵本だらけ!!

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この小さな空間が、トムズボックスなのである
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入口はココ・・・ 扉などはなく、
この壁と本棚の隙間を通って入るのである(隣は+Gallery)

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「わあ、絵がたくさん!!」

壁の向こうの+Galleryとはまた別で、
ここでも人気絵本作家の作品を展示している
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四角の空間で、
L字の壁に絵画の展示、反対側のL字には本棚

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「すみませーん!
 『バムケロ』の絵本って、置いてますか?」

(・・・えっ! 誰か、そこにいるのかクマ!?)

お客さんのひとりが、本棚のすみっこに向かって声をかけるのを見て、
戸惑い顔のケルくん。

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「あ、ちょっと待って下さいね!
 バムケロシリーズは、こっちの棚の・・・」 ガサガサッ

本棚の一角、積み重なった本に埋もれるようにして
座っていた店員さんに気付いたケルくんは、びっくり仰天!!

(僕・・・ 誰もいないと思って、おしりをかいたり
 恥ずかしいことしちゃってたクマ・・・) ガーン

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恥ずかしさのあまり顔を伏せたケルくんは、
下の棚にも色々と並んでいるのに気が付きました。

「上の棚や絵にばかり気を取られていたけど、
 ここにもたくさん置いてあるんだクマ〜」

絵本以外にも、絵本にちなんだアクセサリーやポストカードも販売
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「あっ! なんだか可愛いものが売ってるクマ!!」

コルクボードに飾られたピンバッジを見たケルくんは、
身を乗り出すようにして、それを見つめました。

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「売り切れがたくさん・・・・ あっ! これ、
 さっき読んだ絵本に出てきたキャラクターだクマ!! すごいクマ!!」

キラキラしてカラフルなピンバッジに、ケルくんの目は釘付けです。

「わああ、どれにしようかな・・・!!!」

人気絵本作家やイラストレーターのオリジナルピンバッジ
『トムズボックス謹製ピンバッジ』を販売している

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「ケル坊! ケル坊どこだ!!
 あぁ、いたいた・・・・ って、ケル坊---------------!?!???!?」


ウメッピが見たのは、ピンバッジを選びきれず迷うあまり、
トイレを我慢しすぎて、すっかり顔が土色になったケルくんの姿だったのでした。



 ◆◆◆



吉祥寺駅から徒歩7分、
東急百貨店裏手の細い道を入ったところにある絵本屋さん

絵本好きなら一度は足を運んでみたい聖地ともいわれており、
知らなければ辿り着くことのないような場所にあるが、
わざわざ遠方からやってくるお客さんもいるほど

お店は、カレルチャペック紅茶店の店内を通り抜けないと
辿り着くことができない
あの雑然とした本棚の隙間が、本当のトムズボックスの入口なのである


オーナーは、フリーの絵本編集者として、
これまで数百冊もの絵本を企画編集してきた土井章史さんで、
絵本ワークショップを開催したり、美術大学で絵本の講義をしたりと、新人の発掘や養成にも力を入れている
(人気シリーズ『バムとケロ』の初期の編集も担当)

こじんまりとした店内に、ぎっしりと並べられた絵本たちは
約3,000冊にも及び、どれもオーナーがこだわって集めたものばかり

『キャベツくん』『おしゃべりなたまごやき』で有名な長新太さんや、
『くまの子ウーフ』『でんしゃえほん』の井上洋介さんの2人を頂点に、
片山健さん、スズキコージさん、荒井良二さんといった絵本作家が好きということで、中心に集められている


トムズボックスのキャラクターデザインは
絵本作家でありイラストレーターでもある井上洋介さん
(『くまの子ウーフ』の挿絵などを担当)

店内では、人気絵本作家の作品展を開催している他、
お店の隣のスペース『+Gallery』というレンタルスペースでは、
たくさんの作家さんたちが個展を開いている


絵本屋さんなのだが、
店内には、子供が座って本を読めるようなスペースはなく、
お客さんも、ほとんどが大人である

トムズボックスは、
好きな作家がいて、好きなこと(=本)を作って遊ぼう
ということから始まったお店であり、
『好きなものから広がった、完全に趣味の世界』なんだそう

だから、絵本屋といいながら、
『絵本好きな大人の絵本屋』ということだそうだ


 ◆◆◆


トムズボックスの入口に展開しているカレルチャペック紅茶店は
1987年にオープンしたお店

カレルチャペックとは、チェコの作家の名前で
7店舗の直営店があり、通販も行っている

こちらのオーナーは、
集英社の『ふゆイチ』『ナツイチ』でキャンペーンキャラクターとして
活躍しているミツバチのイラストで有名な、山田詩子さん

山田さんは、絵本作家、イラストレーターであるのと同時に
ティーブレンダー、日本紅茶会認定ティーインストラクターでもあることから、『おいしい紅茶をたのしく』というテーマのもとにお店を立ち上げたのだそう


吉祥寺店を本店として、他に
多摩、自由が丘、有楽町、立川、大阪に店舗を構えている

吉祥寺には、近い場所にもう1店舗あり、
こちらはスイーツやティーを楽しめるカフェになっている

お店のキャラクターは
オーナーがデザインしたみつばちバジーちゃん

カレルチャペックの紅茶やハーブティー、ティータイムグッズや
ギフトなど、ゆっくりお買い物を楽しめる空間になっている

営業時間は11:00〜20:00で、トムズボックスと一緒である




【絵本の店 Tom's Box (えほんのみせ とむずぼっくす)】

アクセス:東京都武蔵野市吉祥寺本町2-14-7
JR、京王井の頭線『吉祥寺』駅 北口から徒歩7分
NTTの向かいで、吉祥ビル(通称:ライヴス)の1階

営業時間:11:00〜20:00

定休日:木曜日

TEL:0422-23-0868
http://www.tomsbox.co.jp/index.html

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  • 2014.12.22 Monday
  • 08:00

ゆるくまにあ!

ゆるくまにあ! 《第37話》

JUGEMテーマ:ものがたり


《 前回のあらすじ 》

12月に入り、次第にクリスマスムードの高まってきたハタラク谷。
ツリーを探して雑貨店にやってきたシーちゃんの前に現れたのは、パリの出張から戻ってきたエリート御曹司リートくん! ひょんなことから、ケルくんも巻き込んで開催されたツリーコンテストで、ケルくんは3対1の大ピンチ! なのに、簡素なケルくんのツリーを見たシーちゃんの瞳から、涙が・・・!?



その素朴なツリーを見た途端、
シーちゃんの頭の中に、幼い頃の出来事が鮮明に蘇ってきました。

(このツリー・・・ 私、覚えているわ・・・・・)

あれは、もうずっとずっと昔の、クリスマスの出来事だったのです。

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〜〜 ハタラク谷 〜〜


「困ったな・・・
 今年こそは、LovelyなChristmas treeを、My pretty angelに
 プレゼントすると約束していたのに、どこにも置いてないなんて・・・」

ハタラク谷の森の中を、1匹のハタラクマが
荷物を抱えて、ザクザクと歩いていました。

白衣を着たハタラクマは、立ち止まると、大きなため息をつきました。
思い浮かべるのは、彼の小さな娘のことです。

クリスマスに何が欲しいか訊いたとき、彼の愛娘は、くりくりとしたキュートな瞳で彼を見つめながら、可愛いツリーが欲しい、と答えたのです。

今日はクリスマス。
忙しくもう何ヶ月も家に帰れていない彼は、特別に休暇を取って谷に帰ってきたのですが、どこに行っても、肝心のツリーは売り切ればかり。

ツリーを持ち帰れずに帰宅したときの、悲しそうな顔を思い浮かべてしまい
彼はため息をつくと、もう一度他の店もあたってみようと踵を返しました。


(・・・おや? あれは、小さなtreeじゃないか?)

森の切り株の上で、ハタラクマの子供が
その場で調達したような、小さなミモーの木と、クリマツボーの実で
小さなツリーを作っているのを見つけて、彼は思わず駆け寄りました。

ハタラクマは非常に働き者の種族なので、
幼い頃から物売りをしたり、商売の基礎を学び始めることは珍しくありません。彼の娘も、最近株の取引を覚え、資産運用に興味が出てきた年頃なのです。


「可愛らしいChristmas treeだね!
 少年、そのtreeを是非買い取らせてくれないか!」

まだ紋章の赤いハタラクマの子供は、ツリーのてっぺんに
クリマツボーの実を飾り終えて、満足気に振り向きました。

「これは、売り物じゃないクマ!
 おじさんは、有り余るお金に物を言わせて、もっとちゃんとしたお店で買うべきだと思うクマ!」

「君、なかなかrealistな子供だね・・・・・・・・・」


しかし、彼も引き下がるわけにはいきません。

「実は・・・ 私には、君と同じくらいの年頃のdaughterがいるんだが、
 何軒寄ってみても、treeだけがsold outでね・・・
 今夜は大事なChristmasだというのに・・・」

ツリー後編2.jpg

項垂れた拍子に、ガサリと音をたてる荷物。

「!!! その包み紙は!!???」


彼の持っていた荷物の中に、谷中で大流行していて非常に入手困難な
『クマジェンヌおばさんのクッキー』の包みを見つけた少年は、
途端に目を輝かせました。

「ん? これが欲しいのかい?
 じゃあ、fairに物々交換といこうか! それならいいかな?」

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クマジェンヌおばさんのクッキーの包みひとつと、
小さなクリマツボーのツリーひとつを交換したハタラクマの父親は、足早に
娘の待つ家へと向かいました。

「パパ、おかえりなさい!」

玄関を開けた娘は、小脇に
少し擦り傷のあるターヘル・アナトミアを抱えています。

「おお、今日は医学の勉強か! 偉いぞ!!
 パパみたいな、お医者さんになるつもりかな?」

医者であるハタラクマの幼い娘、
それが、シーちゃんだったのでした。


小さなクリマツボーのツリーを見せると、シーちゃんは大喜び!!

「約束、覚えていてくれたのね!!
 嬉しいわ、パパ!!」


賢いシーちゃんは、パパが何日も寝ていないことや、
彼が派遣されている地域の悲惨さ、その業務の過酷さについて、きちんと理解していました。

こうしてクリスマスに帰ってくるために、彼がどれだけの無理をして身を削ってきたのかも、シーちゃんには、なんとなくわかっていたのです。


それ以来シーちゃんは、その簡素なクリスマスツリーを、宝物のように
毎年大事に飾っていたのでした。

パパがいなくなってしまってからも、

一人で迎えたクリスマスにも、

資格の勉強や弟の看病で、くたくただったあのクリスマスにも、欠かさず。

ツリー後編4.jpg


(あのツリーは、古臭いからと、
 豪華なツリーと交換され、いつしか捨てられてしまったけれど・・・)

お父さんとの思い出とともにツリーを大事にしていたシーちゃんは、
当時、捨てられてしまったツリーを探して、大泣きしたことまで思い出して、口元を緩めました。


(ちょっと変わった器用な少年が作ったんだと聞かされていたけれど、
 あれは、ケルくんのツリーだったのね!)



シーちゃんの揚げた旗の色は、赤。


「長老の1票、シーちゃんによる3人分の票が入り・・・・・
 4対3で、なんと、ケルくんの逆転勝利です!!」


 ワァァァァァ


 ヒューヒュー


判定が下った瞬間、割れんばかりの歓声に包まれるステージ。

納得できない表情でブーイングをしようとした観客たちが見たのは、
小さなツリーを手にしたシーちゃんの、それはそれは幸せそうな笑顔だったのでした。



「こ、このボクが、ケルみたいな
 ハタラクマの風上にも置けない、ちんちくりんに敗北するだなんて・・・」

「おそらくお主は、シーの外見や、華々しいスキルの数々、
 表に見える眩しい面しか、見ようとしてこなかったのじゃな」

「そ、そんな・・・・・・」

長老の言葉に、打ちひしがれるリートくん。

ツリー後編5.jpg


「さあ、いよいよ、ライトアップの時間だ!!!」


「3・・・ 2・・・ 1・・・

 メリークリスマス!!!!」


合図とともに電飾を点灯したハタラク谷は、
暖かいオレンジ色の光に包まれて、まるで夢の国のようです。


「シーちゃん、メリークリスマスクマ!!」

「ケルくんも、メリークリスマス!」


(今こそ、チャンス・・・!!!)


ケルくんは、さっきからずっと
ごしごしと体毛に擦りつけて、摩擦で温めていた手を差し出すと・・・

「シーちゃん、寒いから手を繋・・・


「おいケル坊!!!!! 置いてくんじゃねえ!!
 オレにも、くりすますとやらを、満喫する権利があるだろ!!!」


 バムッ!!

「ぶるう!?!??!???」


パタパタと勢いよく飛んできたウメッピは、ケルくんの顔面に直撃!


「目がぁぁぁぁぁ!! 目がぁぁぁぁああ!!!」

色んな意味で涙を流して転がりながら、ムス化するケルくん。


「あら、うめぼし!
 クリスマスなんて、興味ないんじゃなかったの?」

「祭りは、皆でやった方が楽しいっす!」

「ウフフ、それもそうかもしれないわね!」

「目がぁぁぁぁああ」


こうして、ハタラク谷のクリスマスの夜は、
たくさんのクマたちの思いをのせて、しんしんと更けていったのでした。

ツリー後編6.jpg


(クリスマスツリー編 完)


《第38話へつづく!》



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  • 2014.12.19 Friday
  • 08:00

食マニア

【オトナのためのオシャレな秘密基地 adito】

JUGEMテーマ:カフェ・喫茶店


「ウメさん、あそこの家、何かおかしいクマ」

「おかしいだと? 何がだ?」


ケルくんとウメッピは、ある一軒家を前にして、
道の真ん中で立ち止まっていました。

ここは、世田谷区の駒沢エリア・・・
世田谷区の中でも、繁華性が最も高い商業地の一つでありながら、のどかな雰囲気もあり、吉祥寺や自由が丘と並んで「住みたい街」ランキングに名を連ねる、人気のエリアです。

桜新町の盆栽友達のところに泊めてもらったケルくんたちは、
駒沢オリンピック公園でフリーマーケットをひやかしてきた帰り、ぶらぶらと住宅街を散歩していたところ、件の物件に出会ってしまったのでした。


「ちょっと洒落た、普通の家だろ・・・」

「あそこをよく見るクマ!」

「どこだ? ・・・むむっ!?」

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ケルくんが指差す方を見たウメッピは、目をぱちくり。

「なんだあれは・・・
 店にあるような、作り物のソフトクリームが置いてあるぞ!!」

ソフトクリームの看板がなければ、オシャレな一軒家にしか見えない外観
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「何かのお店なのかクマ?」

「それにしては、看板が何も出てないな・・・」

「覗いてみようクマ!」

「ま、待て・・・
 もし普通の家だったら、叱られるぞ・・・!」

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「こんにちはクマ〜!!」 ガラガラ

「お、おいケル坊!!
 勝手に入っていいのかよ!?」

扉を開けると、ふわっと暖かい空気と共に、
懐かしい石油ストーブの匂いがケルくんたちを包みました。


「おや、いらっしゃい! これはまた、小さなお客様さまだ!!」

「に、2名だぞ!!」 サッ

「やっぱり、お店だったんだクマ!」

カウンターの仕切りは、くつろげるよう
微妙に目が合わない高さに配慮して作られている

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好きな席に、と言われて、ケルくんたちは
トコトコと階段を登っていきます。

「秘密基地みたいだクマ〜」

「面白い構造の建築物だな!」

1階はペットOK、階段の途中にある中2階は大きなソファ席
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通路には本棚があって、たくさんの本が並んでいます。

「わあ、これ全部、読んでいいなら
 後で取りに来ようっと」

「ケル坊は、こう見えて実は本を読むんだよな」

「どう見えてるクマ!?」 ガーン

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トントントン、
ケルくんたちは、さらに階段を登っていきます。

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「おお! これは明るいな!」

「ここにも本棚があるクマ〜!」

大きな窓のある3階
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カウンターテーブルの下には電源も完備
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長居しても疲れないふかふかの椅子
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「たくさん席があって、迷っちゃうクマ!!」

「本棚も近いし、明るいし、
 ここにしようぜ!!」

大喜びでふかふかの椅子に腰掛けるケルくん。
テーブルの上で、メニューを探すウメッピ。

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外からの光が射し込み、緑に癒される
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「アヂト? これが、この店の名なのか?」

「大槻ケンヂみたいクマ〜」

(一文字だけじゃねーか)

ごはん系が充実
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デザートとドリンクも豊富
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「パンケーキ、たくさんあるクマ〜」

「な、なんだ? あんこ煎餅というのは・・・」

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「これも、面白いクマ〜」 ウフフ

「ウイスキーとかうまいのあります、だと・・・?
 遊び心のある店だな」

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「僕、この大人様定食がいいクマ!!」

「ほう、4種類の丼から選ぶんだな!
 オレもそれにするか」

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「こっちは限定メニュークマ!」

「むむむ、限定と言われると・・・・」

大人様定食と、デザート、ドリンクをいくつか頼んだケルくんたちは、
本棚から本を取り、読みながら待つことにしました。

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「お待たせしました!」

「わあ、美味しそう!!!」

「カフェ飯らしからぬ、ちゃんとした定食だな・・・!!」

お子様ランチならぬ、大人様定食
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「うん、旨い!!
 味噌汁が旨い店は、大抵何を食っても旨いからな!!」 ズズーッ

「麦飯って、もちもちしてて美味しいんだクマ〜」

小鉢2つと選べる丼、本日の汁を、日替わりで提供している
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スヂとろとろ赤味噌丼
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焼鳥テリヤキ玉葱タレ丼
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小柱野菜しそバター丼
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煮アナゴおろし丼
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餃子なソボロ丼
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「では、パンケーキが焼けるまでの間、こちらをどうぞ」

「おっ!
 これは、ポン菓子じゃねえか!」 モシャモシャ

猫の器に入ったポン菓子のサービスに、大喜びのウメッピ。

食器類も可愛い
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しばらくして焼きあがったパンケーキは、
見るからにしっとり、ふっくら。

「「おおおおおおお!!!」」

白いチーズ+ルバーブと林檎の甘酸っパンケーキ
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「もちもちしてるクマ〜!!」

柔らかいが、しっかりした生地
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「白玉!! 白玉ヒャッホォォウ!!!」 シュバッ

「落ち着けケル坊---------!!」

丹波黒豆きなこパフェ
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和栗モンブランパンケーキ
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生姜はちみつドリンク
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辛ホットチョコは、唐辛子、八角、カルダモン、黒胡椒の入った
身体も心もあったまるドリンク

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aditoのマークをプリントしたコースター
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「食べ物も美味しいし、本もたくさんあるし、ストーブもあったかいし、
 椅子もフカフカだし・・・ 何時間でも居られるクマ〜」 Zzz・・・

「見ろケル坊! 納豆はんぺんチーズと、うなぎ葱チーズ、
 どっちのホットサンドが旨いだろうか!?」

あまりの居心地のよさに、グースカ眠り始めてしまったケルくんと、
好奇心をそそられるメニューに釘付けになったウメッピが席を立ったのは、
深夜になり、閉店時間を大幅に過ぎてからのことだったのでした。


 ◆◆◆


昼間の開放的な雰囲気もいいが・・・
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夜は夜で、ガラリと雰囲気が変わる
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24時まで営業しているので、ゆったりと過ごせる
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この中2階のソファ席、実は・・・
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映画『GANTZ』のロケで、使用されたことがある場所
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お店のディスプレイにも、こっそり・・・
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オーナーのこだわりで、空間や照明が効果的に使われている
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昼間、太陽の光を取り込んでいた大きな窓が、
夜には、街の灯りを切り取る

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店内は、まったりするのに丁度いい明るさ
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夜の大人様定食は、キャンドルの灯りに照らされて、また違った趣
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ずらりと並ぶ本たちは、ジャンルも様々
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Y字路のような場所にあり、隣のガソリンスタンドが目印
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駒沢公園ちかく、駒沢通り沿いにある、
戸建てのオシャレな定食カフェ

アヂト(隠れ家)という名の通り、
お店の看板などを、あえて出していないので、
見た目は完全に、オシャレな一軒家である


デザインや空間に興味のあったオーナーが
ゆっくり落ち着ける空間をつくりたいということでオープンさせたお店

このカフェのために設計された一軒家は3階建てで、
半地下になっている1階、外からは見えない中2階、広いカフェスペースの3階

1階は少し暗く落ち着いた雰囲気で、
対照的に3階は、大きな窓からの光が気持ちいい

建物はモダン、インテリアはレトロ、
オシャレなカフェなのに、家庭的な定食と、ギャップが面白いお店である


電話をすると、「まいどおおきに、アヂトです」と出てくれるが、
それもそのはず、オーナー以下全員が関西出身の女性なのだそう

そのほっこりとした感性は、『ご飯もん』『野菜もん』などの言い回しや、
関西テイストのユニークなメニュー名にも表れている



ここの名物ともいえる『大人様定食』は、
小鉢のおかず2品と、選べる丼、汁物のセットだが、日替わりで毎日内容が変わっていく

ほんの少しだけ飲みたいときのために、
小さなグラスやお猪口で出てくる『ちビール』『ちびワイン』『ちび酒』などを、+200円でつけることもできる


お客さんに長く居てくつろいでほしいという想いが
スタッフに浸透しており、その居心地のよさに長時間滞在するお客さんが多い

店内のいたるところに小説や漫画に写真集、美術書などが並び、
自由に読むことができる

電源、無線LAN(Wi-Fi)も完備

椅子も長時間座っていて楽なものを選んであり
無理に食器をさげることもなく、空調も自然風を活かすようにしている

常連さんたちがいつ来店しても、いつも通りゆっくり過ごせるお店でありたいとの想いから、基本的にイベントや貸切での使用をNGにしている


1階部分はペット同伴可
ペットOKの飲食店は、一般的に洋食系が多いが、
このカフェでは、しっかりした和食が食べられるのも魅力である

駒沢公園に散歩に来た際には、是非立ち寄ってみると、
ほっこりとした気分になれるかもしれない



【adito (アヂト)】

アクセス:東京都世田谷区駒沢5-16-1
東急田園都市線「駒沢大学駅」駒沢公園口から徒歩20分

営業時間:12:00〜24:00(L.o.23:30)

定休日:水曜日

TEL:03-3703-8181

http://adito.jp/

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  • 2014.12.15 Monday
  • 08:00