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ゆるくまにあ!

ゆるくまにあ! 《第4話》

JUGEMテーマ:ものがたり

「ちょっと待てー!!」

「!? 誰です!」
おしりを庇うケルくんに迫っていたまな兵衛は、
突如割って入った謎の声に、辺りをキョロキョロ見回します。


「どこ見てんだよ!ここだよ!」

見ると、1匹の小さな鳥がパタパタと羽ばたいていました。
頭には、これまた小さな梅の花がちょこんと結んであります。


「えっ・・・ ちっさ!! ていうか、なんなんですかあなた!!」

「なりは小さくても、志は大きいぜ!オレは、水戸の梅の精、ウメッピだ!!」 バーン
梅の里.jpg

「ふ、ふん!ウメッピだかメッシだか知りませんけどね、こちらはビジネスなんですよ!口を出さないで頂きたい!」
焦ったまな兵衛は、ケルくんの耳をぐいぐい引っ張って別の場所へ連れて行こうとします。
「助けてクマ〜」


「相手の無知につけこんで甘い汁を吸おうとは、外道にも程があるぜ!!」
ウメッピは、ケルくんの頭にちょこんと乗ると、爪楊枝ほどの小さな刀で、
ちくちくとまな兵衛を威嚇しました。

「オレは100年以上前からずっと水戸で生きてきたが、そんな話は聞いたことがねえ。こいつの言ってることは全くのデタラメだ!!」
「えぇっ!!そうだったクマ!?」

「ぐぬぬ・・・ もう少しだったのに、思わぬ邪魔が入って大失敗だべ〜」
駅前ウメッピ.jpg

「こいつは、急いでデスプリン様に報告だべ!」
詐欺がバレたとわかるや、まな兵衛は慌てて逃げていってしまいました。
駅前ケル.jpg

「行っちゃったクマ・・・ 危ないところだったクマ」
ほっとしたケルくんのおなかが、ぐーと鳴りました。

「なんだクマ公、腹が減ってんのか」

ウメッピは、懐から菓子を取り出すと、ケルくんに差し出しました。

「これは、あんこ入りの求肥を赤じその葉で包んだ、水戸で知らぬ者はいない超有名な菓子だ!!
菓子の組合に加盟する5社の製菓会社だけが作ることを許され、なんと大正時代には宮中にも献上されてるんだぜ!!」
水戸の梅モザ2.jpg

「どうしてモザイクがかかっているクマ!?」

「大人の事情ってやつだ!!」

ウメッピは ふれてはいけないわだいを かいひした!!!


「求肥の中のあんこは、実は2種類!店によって、白あんと小豆のこしあん・・・・・・って、えぇ------------!?何それ!!」 ガーン

ケルくんは、梅の和菓子を一度に詰め込み、頬をぱんぱんにして、
ハムスターのような姿になっていました。
ハムケル.jpg

「な、なんだよ・・・ そんなに旨かったのかよ・・・
慌てなくても、また今度やるよ」

ウメッピは、こころなしかちょっと照れくさそうです。

「しょうがねえな・・・ 水戸のこともよく知らねえみたいだし、このまま放っとくのも気分が悪ぃし、このウメさんがダチになってやるよ」

「モゴモゴ!」


水戸の梅の精、ウメッピが仲間になった!
ケルくんの旅は始まったばかりだ!

《第5話へつづく!》

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  • 2013.08.16 Friday
  • 08:00

ゆるくまにあ!

ゆるくまにあ! 《第3話》

JUGEMテーマ:ものがたり

「何やらお困りのようですねえ」
しきりに揉み手をしながらぶんぶんと浮かんでいる彼は
どうやら、ケルくんのことを心配しているようです。

そのふくよかな体型と穏やかな物腰に安心したケルくんは、
これまでのいきさつを、彼に話してみることにしました。

   ◆◆◆

《まな兵衛》と名乗った恰幅の良いハチは、ふむふむと
相槌を打ちながら話を聞いていましたが、突然キラリと目を光らせました。

「あ〜、もしやとは思いますが、茨城県への入県手続きを・・・ まだ済ませていらっしゃらない?
それでは、県滞在資格の申請書や入県証明書の発行もまだなのでは?」

「ニュ、ニューケン? タイザイ・・・??」
初めて聞く言葉の嵐に、ケルくんの頭はぴよぴよ状態です。


「まずいですよ、これは・・・ うん、実にまずい!!このままでは・・・
捕まって、即刻牢屋にいれられてしまうでしょうな」

「えぇっ・・・」
あまりのことに絶句したケルくんの脳裏に、
暗い牢屋でおやつをお預けされ、おしりをペンペンされている姿が浮かびます。
___

看守A『うまい、うまいなあこの焼きドーナッツ』
看守B『これを食べられないなんて、かわいそうになあ、ぐへへへ・・・』
看守C『なんでも、入県手続きをしてなかったらしいぜ・・・』

「おしりが割れるクマ〜」
___
牢屋ケル.jpg

「大変クマ!おしりが割れちゃうクマ!」

「(お、おしり・・・!?)
私が来たからには大丈夫!! おしり?も大丈夫です!!」

「どうしたらいいんだクマ?」
想像してしまい、おしりが痛くなってきたケルくんの目の前に、まな兵衛は1冊の手帳を差し出しました。

「ここに、住所と名前を書くだけです! ほら、今までたくさんの人が書いているでしょう」
「本当クマ〜」
詐欺被害ケル.jpg

ケルくんが、渡されたペンで、手帳に自分の名前と谷の住所を書いていると
何かがピカッと光りました。

顔をあげてみると、まな兵衛がカメラを構えて、ケルくんを撮っています。
「どうして写真をとるクマ?」

思わず、ウィッシュのポーズを取りながら訊いたケルくんに
まな兵衛は、手のひらを差し出しました。

「こちらの住所に送りますので、お代を頂戴します」
「えっ!! 僕、お金ないクマ!!」


手を差し出したままの、まな兵衛の目が怪しく光ります。
「困りますねえ、もう写真は撮ってしまったんですよ・・・ ここに同意のサインも頂いていますし」

「そんなーーー!?」


怪しい人に捕まってしまったケルくん!
一体どうなる!?

《第4話へつづく!》


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  • 2013.08.02 Friday
  • 08:00

ゆるくまにあ!

ゆるくまにあ! 《第2話》

JUGEMテーマ:ものがたり

「谷とはずいぶん景色が違うクマ・・・」

千波湖の白鳥ボートを降りてから、橋を渡り、たくさんのビルの間を抜け、とことこと歩いていたケルくんでしたが、
突然地面がふわーっと遠ざかり、目を白黒させました。
「ク、クマ〜〜〜〜〜!?」

『なんじゃ・・・ これは大福饅頭ではないのかのう』

必死に振り返ってみると、見知らぬ老人が興味津々でケルくんを掴み上げているのでした。

「ぼ・・・ 僕のことを大福と間違えたクマ!?一体あなたは誰クマ!!」

「喋るとは、珍妙な大福じゃ・・・ よかろう、聞いて驚くでないぞ!
わしは、天下の副将軍、水戸光圀!!またの名を、《水戸黄門》じゃ」 キリッ

水戸黄門クマ1pixia.jpg

「ミ、ミトコーモン!?谷の図書館で読んだクマ!」

「カッカッカ!そうじゃろうとも・・・ 驚いて声も出まい!」

「あの、食への異常な執着で国中をまわり、身分を偽ってはアクダイカンに 田舎じじいと罵倒され、どれだけ大勢の敵であろうと決して負けず、
戦いが終わる15分前になると、インローと呼ばれる便利グッズにより
どんな状況でも国家権力で押さえつけることができるという、あのミトコーモンなのかクマ!?」

「な、生意気な大福じゃの・・・ さては、豆大福じゃな!」 プルプル
「大福じゃないクマ〜!早く降ろして欲しいクマ!」

水戸黄門は、じたばたするケルくんをじっと見つめました。
「はて? 今から何百年か前・・・ わしがまだ幼い頃にも、お主のような、喋る大福饅頭に会ったような・・・」
(この人、何百年も前から 同じことしてたのかクマ!?)


    ◆◆◆


何かを思い出しかけて名残惜しそうな水戸黄門に やっと降ろしてもらい、
ケルくんは、再びとことこと歩き始めました。

「《なすべきことは、ミトでおのずと見つかるじゃろう!》って長老は言っていたけど、どこに行けば見つかるのか、わからな・・・ うっ!!!」

道が開けると、ケルくんの目の前に、謎の黄金の像が現れました。
そのあまりの眩しさに、ケルくんの目はくらみそうです。

「これは一体・・・ この神々しさ・・・まさか、ここに旅のヒントが!?」

ケルくんは、期待して謎の像に駆け寄ると、隣の台座でイケイケなポーズを取ってみましたが、何も起こりません。
水戸駅 納豆像クマ .jpg

「・・・ 何か、条件が足りないのかクマ・・・?」
あてが外れて少しガッカリしたケルくんは、台座から降りて、とぼとぼとまた歩き始めました。


    ◆◆◆


「もしもし、そこの旅の人!!」

「え?僕?」
ケルくんが周りを見渡すと、何かハチのような生き物が
ぶんぶんと近付いてくるところでした。
駅前クマ.jpg

ケルくんに声をかけた彼は、一体何者なのか・・・!?


《第3話へつづく!》


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  • 2013.07.19 Friday
  • 08:00

ゆるくまにあ!

ゆるくまにあ! 《第1話》

JUGEMテーマ:ものがたり

「ママ〜 上に丸いワンちゃんがいる〜」
「シッ!! 目を合わせて刺激しちゃダメよ! 早く漕いで岸にもどりましょうね・・・!!」

ここは茨城県水戸市にある千波湖。
休日の昼下がり、たくさんの人たちが自然を満喫していました。

「白鳥がたくさんいるクマ!ここが伝説の地、イバラキケンのミトなんだクマ〜」
ハタラクマの若者、ケルくんは、白鳥のボートに揺られながら、
数時間前の出来事を思い出していました。
千波湖くま.jpg

    ◆◆◆

長老は、ケルと呼ばれ前に出てきた若者を見て頷くと、厳かに語り始めた。

「この平和なハタラク谷にも、かつて、悪しき者たちによって脅かされてきた歴史があるのじゃ・・・」
谷の集会.jpg

「今から380年程前、ひとりのイケメン勇者が、
谷を脅かす邪悪な者たちを封じた伝承は、当然知っておるな?」

「当時施された封印は経年劣化し、もはや谷の力だけでは
抑えきれなくなってきているのじゃ・・・」

「このところ、みんなの靴下が一斉に片方だけなくなったり、ネクタイが全て肌色に変色してしまっていたり・・・
出勤前、朝の貴重な時間に大ダメージをもたらすテロリズムが頻発するようになったのは、その悪しき力の影響なのじゃ!」

「えぇっ
じゃあ、先日長老のポケットにキャバクラのマッチが大量に入っていたのも、
やはりそいつの仕業・・・!!」

「うっ!? いや、それはじゃな・・その・・・ そ、そうなのじゃ!!!」
ちょうろうは あしきもののせいにして そのばをごまかした!!!

「と・・・ とにかく、
このわしですら防ぐことができぬほど、邪悪な存在がパワーアップしてきているのじゃ!!」
谷の伝承.jpg
「そんな・・・」
「なんて恐ろしい・・・」
「我々が身を守る術はないのか・・・」


ざわつくクマたちを制すると、
長老は、咳払いをして声を張り上げました。

「そこでじゃ!!
谷の若者を1名選出し、我々一族が対抗する術を探す旅に送り出すことになったのじゃ!」

「伝説のイケメンも、こうして旅に出たのち
立派に役目を果たしたのじゃ!」


「えぇっ、じゃあそれが、まさか・・・」
クマたちが一斉に、ケルと呼ばれたクマに注目しましたが、
ケルくんは、はなちょうちんをぷーぷーさせながら、眠りについていました。
みんなの胸に不安がよぎります。

「どうしてケルくんが・・・
一体どうやって彼が選ばれたんです!?」

「それはじゃな・・・」
長老は、1枚の紙と鉛筆を取り出しました。


「谷の伝統・・・ 

《あみだくじ》じゃ!!!」 バーン



ハタラク谷は、なんだかんだ意外と平和でした。


《第2話へつづく!》

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  • 2013.07.05 Friday
  • 08:00

ゆるくまにあ!

ゆるくまにあ! 《プロローグ》

JUGEMテーマ:ものがたり

むかーしむかし・・・ というほどでもなくて、むしろ最近のお話。

あるところに 「ハタラク谷」という、不思議な生き物たちの住む、不思議な谷があったそうな。

そこに住むクマたちは、「ハタラクマ」と呼ばれる種族で、
優しくて力持ちで、とっても働き者。

みんなどこか体の一部に不思議な紋章を宿しており、
立派な大人のハタラクマたちの紋章は、ピカピカと銀色に輝いていました。

谷の掟による、厳しい試練を乗り越えた者だけが持てるその輝きは、
彼らにとって、とても名誉で誇らしいことだったので、
まだ若いクマたちはみんな、いつか自分の紋章が立派に光り輝くことを、毎日のように夢見ていたのでした。
ハタラク谷.jpg


そんな谷のある日のこと・・・


「よく来てくれた。今日みんなに集まってもらったのは、他でもないあの事についてじゃ」

額に紋章のある白髪ヒゲの小さな長老は、谷の洞窟の前にクマたちを集めると、神妙な面持ちで口を開いた。

「あの事・・・」
「長老、まさか・・・」
「先日の合コンでの、{HKM48を結成するんじゃ!}というのは本気で・・・!?」

「バ、バカモン!その話ではない!」
耳まで真っ赤になった長老は、慌てて杖を振り回すと、何度か咳払いをしてその場をごまかした。

「ケルよ、こちらへ来るのじゃ」
「えっ、僕・・・?」

突然の名指しに、ざわつくクマたち。
一体長老は、何をしようとしているのか・・・! 


《第1話へつづく!》

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  • 2013.07.01 Monday
  • 08:00